AI PCナビ使うAIと、させたい仕事に合うPC・Macを。
トップ › モデル別 › Qwen2.5 14B

Qwen2.5 14B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

2024年の14B(dense型)。VRAM 11GB / Mac 16GBから

11GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 12GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3080 12GB
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
32,768最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

DeepSeek-R1 Distill Qwen 14Bの元になったQwen2.5-14B、その指示調整版です。14.77Bのdense型で、4bitと8kの文脈で10.6GB。VRAM 12GBのRTX 3080 12GBで推定67.5tok/s、ノートならRTX 5070 Ti Laptopで推定52.8tok/sが出ます。

16GBのM2 Proでは推定16.8tok/sと実用の範囲まで下がります。考える過程を挟まずにすぐ答える14Bが欲しい、VRAM 12GB級の人向けです。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/Qwen2.5-14B-Instruct-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(48層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
5.0GB1.5GB7.1GBVRAM 8GB〜16GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
5.4GB1.5GB7.5GBVRAM 10GB〜16GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
6.4GB1.5GB8.6GBVRAM 10GB〜16GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
6.8GB1.5GB9.0GBVRAM 10GB〜16GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
7.6GB1.5GB9.8GBVRAM 11GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
8.4GB1.5GB11GBVRAM 12GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
9.8GB1.5GB12GBVRAM 16GB〜18GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
11GB1.5GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
15GB1.5GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜
16bit(F16)
元精度
28GB1.5GB30GBVRAM 32GB〜48GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

Qwen2.5 14BはAlibabaが2024年9月に公開した14.77Bのモデルです。GGUFのヘッダには48層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。全48層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。

KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約192KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.5GB、学習時の上限32,768トークンまで伸ばすと6.0GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

同じ数字のモデルと、実際は何が違うか

Qwen2.5-Coder 14Bと構造は同じで、Q4_K_Mの8.4GBも、RTX 3080 12GBでの推定67.5tok/sも共通です。こちらは汎用の指示追従モデルで、配布元は日本語を含む29以上の言語への対応と、表のような構造化データの読み取り、JSONでの出力を改善点に挙げています。

一度に書ける出力は8,192トークンまでで、長い報告書を1回で書かせるときはここが上限になります。文章作成や要約、翻訳の下書きを手元で済ませたいならこちら。コードを書かせる比重が大きいなら、同じメモリのままCoder版に替えられます。

このモデルを実際に使うなら

同じ14.77Bの仲間が多いのがこの大きさです。コード向けのQwen2.5-Coder 14B、推論型のDeepSeek-R1 Distill Qwen 14B、2025年のQwen3 14B。必要量は10.4〜10.6GBに並び、同じPCで入れ替えて比べられます。

思考モードを持たないので、答えの前に考える過程を待たずに済みます。KVは全48層ぶんで1トークン192KBあり、32kで約6GB。VRAM 12GBでQ4_K_Mの8.4GBと組むなら8k前後が目安で、16GBのGPUなら余裕が出ます。上限の32,768トークンを超える長文はYaRNの設定が要り、Apache 2.0の条件はQwen2.5-Coder 14Bと共通です。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはqwen2で、当サイト収録の204モデル中23本が同じ系統です。Qwen2系。llama.cppの対応が最も早く入る系統のひとつで、量子化の配布も充実しています。

配布元はbartowski/Qwen2.5-14B-Instruct-GGUF、元になったモデルはQwen/Qwen2.5-14B-Instructです。

得意分野は日本語の文章です。

同じAlibabaのモデルでは、サイズの近いものにQwen3 14B(14.77B)、Qwen2.5-Coder 14B(14.77B)、Qwen3.5 9B(8.95B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(8.4GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.8GB9.9GBVRAM 11GB〜16GB〜
8,192既定1.5GB11GBVRAM 12GB〜16GB〜
16,3843.0GB12GBVRAM 16GB〜24GB〜
32,7686.0GB15GBVRAM 16GB〜24GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約6.0GBから約3.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
ABEJA Qwen3 14B AgenticABEJA10GBエージェント用途と256Kの長文対応を名前に掲げた14B。4bitならVRAM 12GBに収まる
Qwen3 14BAlibaba10GBQ4ならVRAM 12GBに収まる。8Bとの差が体感できる中量級
DeepSeek-R1 Distill Qwen 14BDeepSeek11GBVRAM 12GB向け推論モデル
DeepSeek-R1 Distill Qwen 14B JapaneseCyberAgent11GBサイバーエージェントの日本語追加学習版
Qwen2.5-Coder 14BAlibaba11GBVRAM 12GB向けコードモデル
Shisa V2.1 unphi4 14BShisa.AI11GBPhi-4系を日英バイリンガルに調整した14B。VRAM 12GB

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら73機種で20 tok/s以上、22機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(73機種)

実用 8〜20 tok/s(22機種)

メモリに一部を逃がせば動く(28機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(4)を見る

今のPCのまま、Qwen2.5 14Bを動かすために足すもの

PR: 以下はAmazonアソシエイトの広告リンクを含みます。価格の目安は執筆時点のもので変動します。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

Qwen2.5 14Bは4bit(IQ4_XS)で7.6GB、8bitのQ8_0なら15GB。精度違いを3種類そろえるだけで約21GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

GPUを1枚替える: RTX 5070(12GB)

「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5070なら4bit(IQ4_XS)の11GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

Qwen2.5 14BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

Qwen2.5 14Bを動かせるPC・Macを今日買うなら

PR: 以下はAmazonアソシエイトの広告リンクを含みます。価格の目安は執筆時点のもので変動します。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

ぴったりデスクトップ(BTO)

RTX 5070(12GB)デスクトップ・メモリ32GB

SDXLの画像生成が快適。14BクラスのローカルLLMがGPUだけで動く

RTX 5070(VRAM 12GB)・メモリ32GB・NVMe 1TB ・ 目安 20〜28万円

要件を満たす中で最も手頃

余裕を持つならデスクトップ(BTO)

RTX 5070 Ti(16GB)デスクトップ・メモリ32GB

FLUX、27B級のMoE型、gpt-oss-20bまで。ローカルAIの定番

RTX 5070 Ti(VRAM 16GB)・メモリ32GB・NVMe 2TB・電源750W ・ 目安 28〜38万円

将来の用途拡張(大きなモデル・並列エージェント)に余裕

別の形ならMac

Mac mini M4 Pro(メモリ48GB・SSD 1TB)

30BクラスのローカルLLMとエージェント並列運用を1台で。コスパの中心

M4 Pro・ユニファイドメモリ48GB・SSD 1TB・帯域273GB/s ・ 目安 30〜36万円

Macで同じ仕事をするなら

よくある質問

Qwen2.5 14Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル8.4GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約11GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3080 12GB(VRAM 12GB)から実用速度で動きます。

Qwen2.5 14BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(27〜32Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

手持ちのPCで判定する