LLM-jp-4 33B thinking を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)
国産フルスクラッチの最新世代で、考えてから答える33B。Apache 2.0。VRAM 24GB / Mac 32GB向け
編集部の見立て
国立情報学研究所の研究開発センターが手がけたLLM-jp-4シリーズの33Bのdense型で、公開は2026年8月です。事前学習と中間学習で使った計11.7Tトークンのコーパスは、大半が公開されています。学習データまでたどれる国産モデルを手元に置きたい研究者や組織の候補。
Q4_K_Mのファイルは18.8GBあり、会話8k分を見込むと21.8GBが要ります。最低ラインはRTX 4090(推定33.5tok/s)、MacならM5 Max(36GB)で推定20.6tok/s。GPUなしのDDR5 64GB機は推定1.9tok/sで、対象外と考えたほうが早いです。
量子化別の必要メモリ
ファイルサイズは Hugging Face(mmnga-o/llm-jp-4-33b-thinking-gguf) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(64層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。
| 量子化 | ファイル | KVキャッシュ(8k) | 必要合計 | GPUなら | Macなら |
|---|---|---|---|---|---|
| 3bit(IQ3_M) メモリ優先 | 14GB | 2.0GB | 17GB | VRAM 20GB〜 | 32GB〜 |
| 3bit(Q3_K_M) メモリ優先 | 15GB | 2.0GB | 18GB | VRAM 20GB〜 | 32GB〜 |
| 4bit(IQ4_XS) Q4_K_Mより一回り小さい | 17GB | 2.0GB | 20GB | VRAM 24GB〜 | 32GB〜 |
| 4bit(Q4_K_M) 標準。迷ったらこれ | 19GB | 2.0GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 5bit(Q5_K_M) 品質重視 | 22GB | 2.0GB | 25GB | VRAM 32GB〜 | 48GB〜 |
| 6bit(Q6_K) ほぼ無劣化 | 25GB | 2.0GB | 29GB | VRAM 32GB〜 | 48GB〜 |
| 8bit(Q8_0) 無劣化に近い | 33GB | 2.0GB | 36GB | VRAM 48GB〜 | 64GB〜 |
モデルの構造と、必要メモリの増え方
LLM-jp-4 33B thinkingはLLM-jp(国立情報学研究所)が2026年8月に公開した33.22Bのモデルです。GGUFのヘッダには64層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。
全64層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約256KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで2.0GB、学習時の上限65,536トークンまで伸ばすと16GBです。
このモデルを実際に使うなら
thinking版なので、答えの前に考える過程を出力します。1回の回答で生成するトークンが増えるぶん、推定33.5tok/sでも返事までの時間は長めに見ておきましょう。チャットテンプレートはOpenAIのHarmony形式と互換ですが、トークナイザーが違うため、openai-harmonyライブラリで直接トークン化する使い方は非対応と明記されています。
同梱のトークナイザーを使い、手順は配布元のcookbookに沿うのが確実。全64層がKVを持つ構造で1トークン256KBと重く、8kで約2GB、上限65,536トークンでは約16GBになります。RTX 4090の実効23.5GBなら1万5,000トークン前後が目安。
速さを優先するなら、同じシリーズのMoE版LLM-jp-4 32B-A3B thinkingが比較対象です。
このモデルの系統
GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはllamaで、当サイト収録の204モデル中39本が同じ系統です。Llama系。最も広く使われているアーキテクチャで、対応していないツールを探すほうが難しい水準です。
配布元はmmnga-o/llm-jp-4-33b-thinking-gguf、元になったモデルはllm-jp/llm-jp-4-33b-thinkingです。
得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)、日本語の文章です。
同じLLM-jp(国立情報学研究所)のモデルでは、サイズの近いものにLLM-jp-4 32B-A3B thinking(32.14B)、LLM-jp-3.1 13B(13.71B)、LLM-jp-4 8B thinking(8.59B)があります。
コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか
長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(19GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。
| コンテキスト | KVキャッシュ | 必要合計 | 必要なGPU | 必要なMac |
|---|---|---|---|---|
| 4,096 | 1.0GB | 21GB | VRAM 24GB〜 | 32GB〜 |
| 8,192既定 | 2.0GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 16,384 | 4.0GB | 24GB | VRAM 32GB〜 | 36GB〜 |
| 32,768 | 8.0GB | 28GB | VRAM 32GB〜 | 48GB〜 |
| 65,536 | 16GB | 36GB | VRAM 48GB〜 | 48GB〜 |
KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約8.0GBから約4.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。
同じサイズ帯の他のモデル
| モデル | 開発元 | 4bitで必要 | 一言 |
|---|---|---|---|
| Laguna XS 2.1 33B-A3B | poolside | 21GB | 手元のMacで動かす前提のコード用MoE(総33B・アクティブ3B)。VRAM 20GB / Mac 32GBから |
| Qwen3-VL 32B | Alibaba | 21GB | 画像理解の上位。VRAM 24GB |
| ABEJA Qwen2.5 32B Japanese | ABEJA | 22GB | 日本語追加学習の32B。VRAM 24GB |
| ELYZA-Shortcut-1.0 Qwen 32B | ELYZA | 22GB | 推論過程を省いて速く答える日本語32B |
| ELYZA-Thinking-1.0 Qwen 32B | ELYZA | 22GB | 考えてから答える日本語の推論型32B。VRAM 24GB |
| Qwen3 32B | Alibaba | 21GB | VRAM 24GBで動かせる最大級のdense型モデル |
4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度
4bit(Q4_K_M)なら22機種で20 tok/s以上、16機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。
快適 20 tok/s以上(22機種)
- GeForce RTX 5090 約52 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4090 約34 tok/s補正済み
- Apple M5 Ultra(96GB) 約33 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(256GB) 約33 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(512GB) 約33 tok/s推定
- RTX 6000 Ada 約32 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3090 Ti 約31 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3090 約29 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5090 Laptop 約28 tok/s補正済み
- Radeon RX 7900 XTX 約27 tok/s推定
- Apple M5 Max(48GB) 約24 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(64GB) 約24 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(128GB) 約24 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(64GB) 約23 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(128GB) 約23 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(192GB) 約23 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(96GB) 約22 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(256GB) 約22 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(512GB) 約22 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(36GB) 約21 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(64GB) 約20 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(128GB) 約20 tok/s補正済み
実用 8〜20 tok/s(16機種)
- Apple M4 Max(48GB) 約18 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(64GB) 約18 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(128GB) 約18 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(36GB) 約15 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(48GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(64GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(128GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M2 Max(64GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M2 Max(96GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M1 Max(64GB) 約14 tok/s補正済み
- Apple M5 Pro(48GB) 約13 tok/s補正済み
- Apple M5 Pro(64GB) 約13 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(36GB) 約12 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(96GB) 約12 tok/s補正済み
- Apple M4 Pro(48GB) 約10 tok/s補正済み
- Apple M4 Pro(64GB) 約10 tok/s補正済み
遅い 動くが遅い(4機種)
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ64GB) 約7.2 tok/s推定
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ128GB) 約7.2 tok/s推定
- Apple M3 Pro(36GB) 約5.9 tok/s補正済み
- AMD Ryzen AI 300(Strix Point・Copilot+ PC)(メモリ64GB) 約3.4 tok/s推定
メモリに一部を逃がせば動く(62機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)
- Radeon RX 7900 XT 約10 tok/s推定
- GeForce RTX 5070 Ti 約5.7 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5080 約5.7 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5080 Laptop 約5.7 tok/s推定
- GeForce RTX 4080 SUPER 約5.6 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER 約5.5 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4080 約5.5 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4090 Laptop 約5.3 tok/s推定
- GeForce RTX 3080 Ti Laptop 約5.2 tok/s推定
- Radeon RX 7800 XT 約5.2 tok/s推定
- Radeon RX 9070 約5.2 tok/s推定
- Radeon RX 9070 XT 約5.2 tok/s推定
- GeForce RTX 5060 Ti 16GB 約5.1 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3080 Laptop 16GB 約5.1 tok/s推定
- Radeon RX 6800 約5.0 tok/s推定
- Radeon RX 6800 XT 約5.0 tok/s推定
- Radeon RX 6900 XT 約5.0 tok/s推定
- GeForce RTX 4060 Ti 16GB 約4.4 tok/s推定
- RTX 2000 Ada 約4.3 tok/s補正済み
- Radeon RX 9060 XT 16GB 約4.3 tok/s推定
- ほか42機種
動かない機種(35)を見る
- Apple M1(8GB) あと16GB
- Apple M1(16GB) あと11GB
- Apple M1 Pro(16GB) あと11GB
- Apple M1 Pro(32GB) あと0.4GB
- Apple M1 Max(32GB) あと0.4GB
- Apple M2(8GB) あと16GB
- Apple M2(16GB) あと11GB
- Apple M2(24GB) あと5.7GB
- Apple M2 Pro(16GB) あと11GB
- Apple M2 Pro(32GB) あと0.4GB
- Apple M2 Max(32GB) あと0.4GB
- Apple M3(8GB) あと16GB
- Apple M3(16GB) あと11GB
- Apple M3(24GB) あと5.7GB
- Apple M3 Pro(18GB) あと9.7GB
- Apple M4(16GB) あと11GB
- Apple M4(24GB) あと5.7GB
- Apple M4(32GB) あと0.4GB
- Apple M4 Pro(24GB) あと5.7GB
- Apple M5(16GB) あと11GB
- Apple M5(24GB) あと5.7GB
- Apple M5(32GB) あと0.4GB
- Apple M5 Pro(24GB) あと5.7GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ8GB) あと16GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ16GB) あと11GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ32GB) あと0.4GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ16GB) あと11GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ32GB) あと0.4GB
- Intel Core Ultra 200V(Lunar Lake・Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- Intel Core Ultra 200V(Lunar Lake・Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.4GB
- AMD Ryzen AI 300(Strix Point・Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- AMD Ryzen AI 300(Strix Point・Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.4GB
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ32GB) あと0.4GB
- Snapdragon X Elite(Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- Snapdragon X Elite(Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.4GB
今のPCのまま、LLM-jp-4 33B thinkingを動かすために足すもの
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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB
LLM-jp-4 33B thinkingは4bit(IQ4_XS)で17GB、8bitのQ8_0なら33GB。精度違いを3種類そろえるだけで約51GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。
メモリ増設(32GB化)
VRAMに載りきらない分は、システムメモリに逃がして動かせます(CPUオフロード)。LLM-jp-4 33B thinkingは22GB要るので、VRAM 12GBのカードなら約10GBをメモリ側で受ける計算です。メモリ16GBのままだとOSとブラウザで詰まるので、32GBが下限。
GPUを1枚替える: RTX 5090(32GB)
「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5090なら4bit(IQ4_XS)の22GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。
ローカルLLM / AIエージェント入門書
LLM-jp-4 33B thinkingのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。
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よくある質問
LLM-jp-4 33B thinkingを動かすのに必要なVRAMは?
4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル19GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約22GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 4090(VRAM 24GB)から実用速度で動きます。
LLM-jp-4 33B thinkingはMacで動く?
動きます。ユニファイドメモリ36GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Max(36GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。
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