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LLM-jp-4 32B-A3B thinking を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

国産フルスクラッチのMoE(アクティブ3B)。VRAM 20GB級のGPUやMac 32GBで速く動く

22GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 24GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 4090
36GB実用になるいちばん小さいMac: M5 Max(36GB)
65,536最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

国立情報学研究所のLLM-jp-4で、唯一のMoE構成です。総パラメータ32.14Bに対し、1トークンごとに働くのは128個のエキスパートのうち8個、約3.8B分。事後学習はSFTとDPOだけで、強化学習は使っていないと配布元は明記しています。4bitで会話8k分を含めると21.5GBが要り、RTX 4090なら推定188.5tok/s。

32GB機はMacもRyzen AI Max+ 395も実効21.4GBで、0.1GBだけ足りません。Macなら36GB構成から。M5 Max(36GB)で推定115.7tok/sです。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(mmnga-o/llm-jp-4-32b-a3b-thinking-gguf) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(32層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
16GB0.5GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜
4bit(MXFP4 MoE)
MoE専用のMXFP4
17GB0.5GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
20GB0.5GB22GBVRAM 24GB〜36GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
23GB0.5GB24GBVRAM 32GB〜48GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

LLM-jp-4 32B-A3B thinkingはLLM-jp(国立情報学研究所)が2026年3月に公開した32.14Bのモデルです。GGUFのヘッダには32層と書かれており、総パラメータ32.14Bのうち、1トークンの生成で実際に読むのは約3Bです(MoE)。

メモリには全部を載せる必要がある一方、毎回読み出す量はアクティブパラメータのぶんで済むため、同じサイズのdense型より速く動きます。全32層が全域注意で、KVヘッド4・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約64KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。

実際の値は、8,192トークンで0.5GB、学習時の上限65,536トークンまで伸ばすと4.0GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

最初に確かめたいのはトークナイザーの扱いです。会話の書式はOpenAIのHarmony形式と互換ですが、語彙はllm-jp-tokenizer v4.0から作られており、配布元は同梱のものを使うよう求めています。自前でプロンプトを組む前にcookbookの手順を読んでおくと、崩れた出力に悩まずに済みます。

KVは1トークン64KBで、上限の65,536トークンまで伸ばしても約4GB。20GBのRadeon RX 7900 XT(実効19.5GB)でも、MXFP4_MOEの16.9GBを選べば8kの会話が入る計算です。同じLLM-jp-4でもdense型の33BはRTX 4090で推定33.5tok/s。こちらの188.5tok/sとは5倍以上の開きがあります。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはqwen3moeで、当サイト収録の204モデル中6本が同じ系統です。Qwen3のMoE系。アクティブパラメータが小さく、メモリさえ足りれば速く動きます。

配布元はmmnga-o/llm-jp-4-32b-a3b-thinking-gguf、元になったモデルはllm-jp/llm-jp-4-32b-a3b-thinkingです。

得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)、日本語の文章です。

同じLLM-jp(国立情報学研究所)のモデルでは、サイズの近いものにLLM-jp-4 33B thinking(33.22B)、LLM-jp-3.1 13B(13.71B)、LLM-jp-4 8B thinking(8.59B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(20GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.3GB21GBVRAM 24GB〜32GB〜
8,192既定0.5GB22GBVRAM 24GB〜36GB〜
16,3841.0GB22GBVRAM 24GB〜36GB〜
32,7682.0GB23GBVRAM 24GB〜36GB〜
65,5364.0GB25GBVRAM 32GB〜48GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約2.0GBから約1.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Granite 4.0 H-Small 32B-A9BIBM19GBMamba系の層を混ぜたIBMのMoE(総32B・アクティブ9B)。Apache 2.0。VRAM 20GB / Mac 32GBから
Olmo 3.1 32BAi220GB学習過程まで公開したAi2の32B(dense型)。Apache 2.0。VRAM 20GB / Mac 32GBから
EXAONE 4.0.1 32BLG AI Research20GBLGの32B(dense型)。推論モードを切り替えられる。VRAM 20GB / Mac 32GBから
Aya Expanse 32BCohere21GB日本語を含む23言語向けの32B。CC BY-NC。VRAM 20GB / Mac 32GBから
Nemotron 3.5 Lightning 30B-A3BNVIDIA33GBNVIDIA製のハイブリッドMoE(アクティブ3B)。長文でもKVキャッシュが膨らみにくい構造
Nemotron 3 Nano Omni 30B-A3BNVIDIA23GBMamba2とTransformerのハイブリッドMoE(アクティブ約3B)。画像・音声の入力にも対応。VRAM 20GB / Mac 32GBから

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら41機種で20 tok/s以上、3機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(41機種)

メモリに一部を逃がせば動く(62機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(35)を見る

今のPCのまま、LLM-jp-4 32B-A3B thinkingを動かすために足すもの

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LLM-jp-4 32B-A3B thinkingは4bit(MXFP4 MoE)で17GB。精度違いを3種類そろえるだけで約52GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

メモリ増設(32GB化)

LLM-jp-4 32B-A3B thinkingはMoEで、1トークンごとに動くのは3B分だけです。だからGPUに全部載せなくても、システムメモリ側に置いて実用速度が出ます。必要なのは22GBぶんの空きで、この型はVRAMを足すより先にメモリを増やすほうが効きます。

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LLM-jp-4 32B-A3B thinkingのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

LLM-jp-4 32B-A3B thinkingを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル20GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約22GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 4090(VRAM 24GB)から実用速度で動きます。

LLM-jp-4 32B-A3B thinkingはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ36GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Max(36GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(27〜32Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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