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LLM-jp-4 8B thinking を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

国産フルスクラッチの推論型8B。4bitならVRAM 8GBに収まる

6.6GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 8GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3070 Ti
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
65,536最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

国産の推論型を、16GBのノートや8GB級のGPUで手元に置きたい人のモデルです。LLM-jp-4シリーズ最小で、4bitに8kの会話を足して6.6GB。Apple M2 Pro(16GB)で推定28.2tok/s、GPUなしのRyzen AI 300(16GB)でも推定12.3tok/sの実用域に入ります。

弱いのは長文。KVが1トークン128KBと重く、上限の65,536トークンまで伸ばすとKVだけで約8GBになります。実効10.7GBの16GB機では、長い資料を丸ごと読ませる使い方は収まりません。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(mmnga-o/llm-jp-4-8b-thinking-gguf) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(32層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
3.8GB1.0GB5.5GBVRAM 6GB〜16GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
4.1GB1.0GB5.7GBVRAM 8GB〜16GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
4.5GB1.0GB6.1GBVRAM 8GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
4.9GB1.0GB6.6GBVRAM 8GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
5.7GB1.0GB7.4GBVRAM 8GB〜16GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
6.6GB1.0GB8.3GBVRAM 10GB〜16GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
8.5GB1.0GB10GBVRAM 11GB〜16GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

LLM-jp-4 8B thinkingはLLM-jp(国立情報学研究所)が2026年3月に公開した8.59Bのモデルです。GGUFのヘッダには32層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。

全32層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約128KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.0GB、学習時の上限65,536トークンまで伸ばすと8.0GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

同じ数字のモデルと、実際は何が違うか

同じ2026年3月に、考える過程を出さずにすぐ答えるinstruct版も公開されています。パラメータ数も層の構成も量子化後のファイルサイズも同じなので、必要メモリと推定速度はこのページの表がそのまま当てはまります。当サイトでthinking版だけを収録しているのはこのためです。

違うのは答え方。thinking版は、答えの前に考える過程を文章として出力します。1回の回答で生成するトークンが増えるので、同じ推定速度でも、答えが返ってくるまでの時間はinstruct版より長くなると見ておきましょう。

このモデルを実際に使うなら

Q4_K_Mで4.9GB。VRAM 8GBのGPUに載ります。推論型を手元で使うとき、問題になるのはメモリに収まるかどうかより生成速度のほうです。考える過程が数千トークンに及ぶこともあり、1秒に10トークンの環境なら答えまで数分待つ場面が出てきます。GPUなしの構成で試すなら、先にinstruct版で速度を確かめてから切り替えるのが確実です。ライセンスはApache 2.0で、業務での利用を検討しやすい部類に入ります。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはllamaで、当サイト収録の204モデル中39本が同じ系統です。Llama系。最も広く使われているアーキテクチャで、対応していないツールを探すほうが難しい水準です。

配布元はmmnga-o/llm-jp-4-8b-thinking-gguf、元になったモデルはllm-jp/llm-jp-4-8b-thinkingです。

得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)、日本語の文章です。

同じLLM-jp(国立情報学研究所)のモデルでは、サイズの近いものにLLM-jp-3.1 13B(13.71B)、LLM-jp-3.1 1.8B(1.87B)、LLM-jp-4 32B-A3B thinking(32.14B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(4.9GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.5GB6.1GBVRAM 8GB〜16GB〜
8,192既定1.0GB6.6GBVRAM 8GB〜16GB〜
16,3842.0GB7.6GBVRAM 10GB〜16GB〜
32,7684.0GB9.6GBVRAM 11GB〜16GB〜
65,5368.0GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約4.0GBから約2.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Ministral 3 8BMistral AI6.5GBMinistral 3の8B。Apache 2.0。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
LFM2.5 8B-A1BLiquid AI5.7GB総8.3B・アクティブ1.5BのMoE。GPUなしのメモリ8GBのPCでも速い
Granite 4.2 8BIBM7.1GBIBMの業務向け8B。Apache 2.0。4bitならVRAM 8GBに収まり、GPUなしのメモリ16GBでも動く
Nemotron-Nano 9B v2 JapaneseNVIDIA6.9GBNVIDIA製の日本語版9B。大半がSSM層でKVキャッシュが小さく、長文でもメモリが増えにくい
MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9BXiaomi6.4GBXiaomiがQwen3.5 9Bを自社MiMoの出力で追加学習したエージェント向け9B。MIT。4bitならVRAM 8GB / Mac 16GBから
Ornith 1.5 9Bornith-ai6.4GBOrnith 1.5の9B(dense型)。MIT。4bitならVRAM 8GBに収まり、GPUなしのメモリ16GBでも動く

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら112機種で20 tok/s以上、15機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(112機種)

動かない機種(4)を見る

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LLM-jp-4 8B thinkingは4bit(IQ4_XS)で4.5GB、8bitのQ8_0なら8.5GB。精度違いを3種類そろえるだけで約12GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

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LLM-jp-4 8B thinkingのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

LLM-jp-4 8B thinkingを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル4.9GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約6.6GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3070 Ti(VRAM 8GB)から実用速度で動きます。

LLM-jp-4 8B thinkingはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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