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Command R7B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

Cohereの7B。研究用途向けライセンス(CC BY-NC)。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く

6.0GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 8GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3070 Ti
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
131,072最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

Cohereが2024年12月に出した8.03Bで、同社の111BのCommand Aとは名前が似ていても必要な機材がまるで違います。Q4_K_Mが4.7GB、8kの会話を足して6.3GB。RTX 3070 Ti(8GB)で推定78.8tok/s、M2 Pro(16GB)で29.5tok/s、GPUなしのRyzen AI 300(16GB)でも12.9tok/sです。

CC BY-NC 4.0なので、商用の製品や業務には組み込めません。8GBのGPUやメモリ16GBのノートで、Cohere系の日本語応答を研究目的で試したい人に限られます。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/c4ai-command-r7b-12-2024-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(32層・うち24層は直近の範囲だけを見る層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
2.9GB0.6GB4.1GBVRAM 6GB〜8GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
3.2GB0.6GB4.4GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
3.7GB0.6GB5.0GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
3.9GB0.6GB5.2GBVRAM 6GB〜8GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
4.3GB0.6GB5.5GBVRAM 8GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
4.7GB0.6GB6.0GBVRAM 8GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
5.4GB0.6GB6.7GBVRAM 8GB〜16GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
6.1GB0.6GB7.5GBVRAM 8GB〜16GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
8.0GB0.6GB9.3GBVRAM 10GB〜16GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

Command R7BはCohereが2024年12月に公開した8.03Bのモデルです。GGUFのヘッダには32層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。注意機構は混合型で、全域注意が8層、残り24層は窓4,096トークンのスライディングウィンドウです。

コンテキストに比例して増えるのは全域注意の8層ぶん(1トークンあたり約32KB)だけで、スライディングウィンドウの24層は窓4,096トークンぶん(約0.4GB)で頭打ちになります。実際の値は、8,192トークンで0.6GB、学習時の上限131,072トークンまで伸ばすと4.4GBです。

ライセンス表記: cc-by-nc-4.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

同じ8.03BのAya Expanse 8Bとは容量も推定速度も同じ6.3GB・78.8tok/sで、数字では選べません。アーキテクチャはこちらがcohere2、Ayaはcommand-rと世代が違い、Ayaは23言語向けの調整、R7Bはその2か月後に出た版という位置づけです。

1トークンあたりのKVは128KBあり、32kの文脈なら4GBを使います。RTX 3070 Tiの実効7.5GBでは本体4.7GBを引いた余りが2.8GBなので、2万トークン強が入る計算。量子化はbartowski版がQ2_KからQ8_0まで揃い、Q4_K_L(5.31GB)は埋め込みと出力層だけQ8_0にした変種。8GBに収める用途ならIQ4_XS(4.3GB)で1GB強を文脈に回せます。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはcohere2で、当サイト収録の204モデル中2本が同じ系統です。ツール側の対応状況は、使う前に確認しておくと確実です。

配布元はbartowski/c4ai-command-r7b-12-2024-GGUF、元になったモデルはCohereForAI/c4ai-command-r7b-12-2024です。

得意分野は日本語の文章です。

同じCohereのモデルでは、サイズの近いものにAya Expanse 8B(8.03B)、Aya Expanse 32B(32.3B)、Command A 111B(111.06B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(4.7GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。このモデルは32層のうち24層がスライディングウィンドウ注意(窓4,096トークン)なので、長くしてもKVが伸びにくい構造です。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.5GB5.9GBVRAM 8GB〜16GB〜
8,192既定0.6GB6.0GBVRAM 8GB〜16GB〜
16,3840.9GB6.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
32,7681.4GB6.7GBVRAM 8GB〜16GB〜
65,5362.4GB7.7GBVRAM 10GB〜16GB〜
131,0724.4GB9.7GBVRAM 11GB〜16GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約1.4GBから約0.7GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Llama 3.1 Swallow 8BSwallow(東京科学大学・産総研)6.2GBLlama 3.1 8Bの日本語強化版(v0.5)。VRAM 8GB
DeepSeek-R1 Distill Llama 8BDeepSeek6.2GBR1をLlama 8Bに蒸留した推論型。4bitならVRAM 8GBに収まる
Aya Expanse 8BCohere6.4GB日本語を含む23言語向けの8B。CC BY-NC。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Llama 3 Youko 8Brinna6.2GBrinnaがLlama 3 8Bに日本語を追加学習。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Llama 3.1 8BMeta6.2GB英語圏の基準モデル。日本語はQwenに劣る
Llama-3-ELYZA-JP-8BELYZA6.2GB国産の日本語特化8B。VRAM 8GB

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Command R7Bは4bit(IQ4_XS)で4.3GB、8bitのQ8_0なら8.0GB。精度違いを3種類そろえるだけで約12GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

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よくある質問

Command R7Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル4.7GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約6.0GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3070 Ti(VRAM 8GB)から実用速度で動きます。

Command R7BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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