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DeepSeek-R1 Distill Llama 8B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

R1をLlama 8Bに蒸留した推論型。4bitならVRAM 8GBに収まる

6.2GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 8GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3070 Ti
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
131,072最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

DeepSeek-R1の出力で蒸留した6本のうち、Llamaを土台にした小さいほうです。土台は指示調整前のLlama-3.1-8Bで、同じ系列のDistill Qwen 7B(土台はQwen2.5-Math-7B)とは元になったモデルが違います。4bitに8kの会話を足して6.2GB。

VRAM 8GBのRTX 3070 Tiで推定80.8tok/s、M2 Pro(16GB)で推定30.2tok/s、GPUなしでもRyzen AI 300(16GB)で推定13.2tok/sです。8GB級GPUに推論型を1本入れたい人向けで、6GB級ならQwen 7Bのほうが収まります。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/DeepSeek-R1-Distill-Llama-8B-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(32層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
2.7GB1.0GB4.3GBVRAM 6GB〜8GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
3.0GB1.0GB4.5GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
3.5GB1.0GB5.1GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
3.7GB1.0GB5.4GBVRAM 6GB〜8GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
4.1GB1.0GB5.8GBVRAM 8GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
4.6GB1.0GB6.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
5.3GB1.0GB7.0GBVRAM 8GB〜16GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
6.1GB1.0GB7.8GBVRAM 10GB〜16GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
8.0GB1.0GB9.7GBVRAM 11GB〜16GB〜
16bit(F16)
元精度
15GB1.0GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

DeepSeek-R1 Distill Llama 8BはDeepSeekが2025年1月に公開した8.03Bのモデルです。GGUFのヘッダには32層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。

全32層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約128KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.0GB、学習時の上限131,072トークンまで伸ばすと16GBです。

このモデルを実際に使うなら

気をつけたいのは、思考の長さとKVの重さの組み合わせです。このモデルは1トークンあたり128KBのKVを持ち、Distill Qwen 7Bの56KBの2倍を超えます。32,768トークン考えさせるとKVだけで4GB、Q4_K_Mの4.6GBと合わせて8.6GB。

VRAM 8GB(実効7.5GB)の枠からはみ出し、収まらない分をCPU側に回すと速度が落ちます。8GB級のGPUでは文脈を16k程度に絞るのが確実です。配布元はLlama本来の設定に手を加えたと明記しているので、設定ファイルは配布元の版を使いましょう。同じ8B級なら、4か月後に出たDeepSeek-R1-0528 Qwen3 8B(8.19B)も比べる相手になります。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはllamaで、当サイト収録の204モデル中39本が同じ系統です。Llama系。最も広く使われているアーキテクチャで、対応していないツールを探すほうが難しい水準です。

配布元はbartowski/DeepSeek-R1-Distill-Llama-8B-GGUF、元になったモデルはdeepseek-ai/DeepSeek-R1-Distill-Llama-8Bです。

得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)です。

同じDeepSeekのモデルでは、サイズの近いものにDeepSeek-R1-0528 Qwen3 8B(8.19B)、DeepSeek-R1 Distill Qwen 7B(7.62B)、DeepSeek-R1 Distill Qwen 14B(14.77B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(4.6GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.5GB5.7GBVRAM 8GB〜16GB〜
8,192既定1.0GB6.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
16,3842.0GB7.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
32,7684.0GB9.2GBVRAM 10GB〜16GB〜
65,5368.0GB13GBVRAM 16GB〜24GB〜
131,07216GB21GBVRAM 24GB〜32GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約4.0GBから約2.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Llama 3.1 Swallow 8BSwallow(東京科学大学・産総研)6.2GBLlama 3.1 8Bの日本語強化版(v0.5)。VRAM 8GB
Command R7BCohere6.0GBCohereの7B。研究用途向けライセンス(CC BY-NC)。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Aya Expanse 8BCohere6.4GB日本語を含む23言語向けの8B。CC BY-NC。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Llama 3 Youko 8Brinna6.2GBrinnaがLlama 3 8Bに日本語を追加学習。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Llama 3.1 8BMeta6.2GB英語圏の基準モデル。日本語はQwenに劣る
Llama-3-ELYZA-JP-8BELYZA6.2GB国産の日本語特化8B。VRAM 8GB

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DeepSeek-R1 Distill Llama 8Bは4bit(IQ4_XS)で4.1GB、8bitのQ8_0なら8.0GB。精度違いを3種類そろえるだけで約11GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

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よくある質問

DeepSeek-R1 Distill Llama 8Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル4.6GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約6.2GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3070 Ti(VRAM 8GB)から実用速度で動きます。

DeepSeek-R1 Distill Llama 8BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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