AI PCナビ使うAIと、させたい仕事に合うPC・Macを。
トップ › モデル別 › Mistral Nemo Japanese 12B

Mistral Nemo Japanese 12B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

日本語追加学習の12B。VRAM 8〜12GB

8.9GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 10GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3080 10GB
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
1,024,000最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

2024年8月に出た、サイバーエージェントの日本語モデルでは古い部類の1本です。4bitで8kの文脈を含めると8.9GB。いちばん手頃に動くのはRTX 3080 10GB(推定65.5tok/s)で、8GBのカードではQ4_K_Mが溢れ、IQ3_M(5.3GB)まで落とす計算になります。

Apple M2 Pro(16GB)で推定20.2tok/s、GPUなしのRyzen AI 300では推定8.8tok/s。同じ会社から後に推論型の14Bや翻訳専用の7Bも出ているので、日本語で普通に対話する12Bが欲しい人に絞った選択肢です。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(mmnga/cyberagent-Mistral-Nemo-Japanese-Instruct-2408-gguf) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(40層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
4.1GB1.3GB6.0GBVRAM 8GB〜16GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
4.5GB1.3GB6.3GBVRAM 8GB〜16GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
5.3GB1.3GB7.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
5.7GB1.3GB7.6GBVRAM 10GB〜16GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
6.3GB1.3GB8.2GBVRAM 10GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
7.0GB1.3GB8.9GBVRAM 10GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
8.1GB1.3GB10GBVRAM 11GB〜16GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
9.4GB1.3GB11GBVRAM 12GB〜18GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
12GB1.3GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

Mistral Nemo Japanese 12BはCyberAgentが2024年8月に公開した12.25Bのモデルです。GGUFのヘッダには40層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。

全40層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約160KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.3GB、128Kトークンまで伸ばすと20GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

同じ数字のモデルと、実際は何が違うか

元のMistral-Nemo 12Bに日本語を追加学習した版で、パラメータ構成も量子化後のサイズも元の版と同じです。そのため当サイトの表では、必要メモリも推定速度も元版と同じ値になります。違いは日本語の扱いに振られている点で、日本語で使うことがはっきりしているならこちらが候補になります。

ただし追加学習は得意分野を変える一方で、元の版が持っていた性質が変わることもあります。当サイトは品質を比較していないので、両方を同じ機材で試してから決めるのが確実です。

このモデルを実際に使うなら

日本語で使う12Bクラスとして、VRAM 8〜12GBの機材で扱える手頃な選択肢です。入門用のGPUを持っている人が、日本語での要約や下書きを試すのに向いています。日本語は同じ内容でも英語よりトークン数が多くなる傾向があるため、同じ文字数でもコンテキストを消費しやすい点は覚えておきましょう。長い文書を渡すなら、必要メモリが増えることを見込んでおく必要があります。KVキャッシュの量子化を有効にすると、同じ機材で扱える長さが伸びます。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはllamaで、当サイト収録の204モデル中39本が同じ系統です。Llama系。最も広く使われているアーキテクチャで、対応していないツールを探すほうが難しい水準です。

配布元はmmnga/cyberagent-Mistral-Nemo-Japanese-Instruct-2408-gguf、元になったモデルはcyberagent/cyberagent-Mistral-Nemo-Japanese-Instruct-2408です。

得意分野は日本語の文章です。

同じCyberAgentのモデルでは、サイズの近いものにDeepSeek-R1 Distill Qwen 14B Japanese(14.77B)、CAT-Translate 7B(7.49B)、DeepSeek-R1 Distill Qwen 32B Japanese(32.76B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(7.0GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.6GB8.3GBVRAM 10GB〜16GB〜
8,192既定1.3GB8.9GBVRAM 10GB〜16GB〜
16,3842.5GB10GBVRAM 11GB〜16GB〜
32,7685.0GB13GBVRAM 16GB〜24GB〜
65,53610GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
131,07220GB28GBVRAM 32GB〜48GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約5.0GBから約2.5GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Mistral Nemo 12BMistral AI8.9GB長文向け12B
Nemotron Nano 12B v2NVIDIA7.9GBNVIDIAのハイブリッド構造の12B。KVキャッシュが小さく長文向き。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Gemma 4 12BGoogle7.8GBVRAM 12GBで日本語が上手い2026年版。Gemma 3 12Bの後継
Gemma 3 12BGoogle8.3GBVRAM 12GBで日本語が上手い定番
Ministral 3 14BMistral AI9.7GBMistralの14B。Apache 2.0。VRAM 10GB / Mac 16GBから
LLM-jp-3.1 13BLLM-jp(国立情報学研究所)15GB国産のフルスクラッチ日本語モデル。VRAM 12GB

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら82機種で20 tok/s以上、20機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(82機種)

実用 8〜20 tok/s(20機種)

メモリに一部を逃がせば動く(24機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(4)を見る

今のPCのまま、Mistral Nemo Japanese 12Bを動かすために足すもの

PR: 以下はAmazonアソシエイトの広告リンクを含みます。価格の目安は執筆時点のもので変動します。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

Mistral Nemo Japanese 12Bは4bit(IQ4_XS)で6.3GB、8bitのQ8_0なら12GB。精度違いを3種類そろえるだけで約19GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

GPUを1枚替える: RTX 5070(12GB)

「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5070なら4bit(IQ4_XS)の8.9GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

Mistral Nemo Japanese 12BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

Mistral Nemo Japanese 12Bを動かせるPC・Macを今日買うなら

PR: 以下はAmazonアソシエイトの広告リンクを含みます。価格の目安は執筆時点のもので変動します。価格・在庫はリンク先でご確認ください。

ぴったりデスクトップ(BTO)

RTX 5070(12GB)デスクトップ・メモリ32GB

SDXLの画像生成が快適。14BクラスのローカルLLMがGPUだけで動く

RTX 5070(VRAM 12GB)・メモリ32GB・NVMe 1TB ・ 目安 20〜28万円

要件を満たす中で最も手頃

余裕を持つならデスクトップ(BTO)

RTX 5070 Ti(16GB)デスクトップ・メモリ32GB

FLUX、27B級のMoE型、gpt-oss-20bまで。ローカルAIの定番

RTX 5070 Ti(VRAM 16GB)・メモリ32GB・NVMe 2TB・電源750W ・ 目安 28〜38万円

将来の用途拡張(大きなモデル・並列エージェント)に余裕

別の形ならMac

Mac mini M4 Pro(メモリ48GB・SSD 1TB)

30BクラスのローカルLLMとエージェント並列運用を1台で。コスパの中心

M4 Pro・ユニファイドメモリ48GB・SSD 1TB・帯域273GB/s ・ 目安 30〜36万円

Macで同じ仕事をするなら

よくある質問

Mistral Nemo Japanese 12Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル7.0GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約8.9GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3080 10GB(VRAM 10GB)から実用速度で動きます。

Mistral Nemo Japanese 12BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

手持ちのPCで判定する