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Ministral 3 14B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

Mistralの14B。Apache 2.0。VRAM 10GB / Mac 16GBから

9.7GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 11GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 2080 Ti
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
262,144最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

Mistral AIが端末側での実行を前提に作ったMinistral 3の最大サイズで、13.5Bの言語部に0.4Bの画像エンコーダーを載せています。Mistral Small 3.2 24Bより一回り小さい13.51Bです。4bitに8kの文脈を加えて9.7GB。

RTX 2080 Ti(11GB)で推定46.1tok/s、ノートならRTX 5070 Ti Laptopで推定58tok/s、M2 Pro(16GB)で推定18.5tok/sです。画像も読めてApache 2.0で商用の縛りが少ない1本を、12GB級GPUか16GBのMacで持ちたい人向け。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/mistralai_Ministral-3-14B-Instruct-2512-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(40層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
4.5GB1.3GB6.4GBVRAM 8GB〜16GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
4.9GB1.3GB6.8GBVRAM 8GB〜16GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
5.8GB1.3GB7.8GBVRAM 10GB〜16GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
6.2GB1.3GB8.2GBVRAM 10GB〜16GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
6.9GB1.3GB8.9GBVRAM 10GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
7.7GB1.3GB9.7GBVRAM 11GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
9.0GB1.3GB11GBVRAM 12GB〜18GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
10GB1.3GB12GBVRAM 16GB〜24GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
13GB1.3GB16GBVRAM 20GB〜24GB〜
16bit(BF16)
元精度
25GB1.3GB28GBVRAM 32GB〜48GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

Ministral 3 14BはMistral AIが2025年12月に公開した13.51Bのモデルです。GGUFのヘッダには40層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。全40層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。

KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約160KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.3GB、128Kトークンまで伸ばすと20GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

このページのモデルは指示に従う調整を施したInstruct版です。同じ14Bには、考える過程を出すReasoning版と、調整前のBase版も別に配られています。じっくり考えさせる用途なら、最初からReasoning版を選ぶのが筋。画像を読ませるには、GGUFでは本体とは別のmmprojファイルが必要です。

文脈は配布元の表記で256k。KVは1トークン160KBなので32kで5GB、Q4_K_Mの7.7GBと足して12.7GBになり、12GB級では収まりません。対応言語の一覧に日本語があり、関数呼び出しとJSON出力も備えるため、手元のエージェントの部品として組み込めます。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはmistral3で、当サイト収録の204モデル中4本が同じ系統です。ツール側の対応状況は、使う前に確認しておくと確実です。

配布元はbartowski/mistralai_Ministral-3-14B-Instruct-2512-GGUF、元になったモデルはmistralai/Ministral-3-14B-Instruct-2512-BF16です。

得意分野は画像を含む文書の読み取りです。

同じMistral AIのモデルでは、サイズの近いものにMistral Nemo 12B(12.25B)、Ministral 3 8B(8.49B)、Mistral 7B v0.3(7.25B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(7.7GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.6GB9.0GBVRAM 10GB〜16GB〜
8,192既定1.3GB9.7GBVRAM 11GB〜16GB〜
16,3842.5GB11GBVRAM 12GB〜18GB〜
32,7685.0GB13GBVRAM 16GB〜24GB〜
65,53610GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
131,07220GB28GBVRAM 32GB〜48GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約5.0GBから約2.5GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
LLM-jp-3.1 13BLLM-jp(国立情報学研究所)15GB国産のフルスクラッチ日本語モデル。VRAM 12GB
Shisa V2.1 unphi4 14BShisa.AI11GBPhi-4系を日英バイリンガルに調整した14B。VRAM 12GB
Phi-4 14BMicrosoft11GB数学・推論に強い14B
Nemotron Nano 12B v2NVIDIA7.9GBNVIDIAのハイブリッド構造の12B。KVキャッシュが小さく長文向き。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
ABEJA Qwen3 14B AgenticABEJA10GBエージェント用途と256Kの長文対応を名前に掲げた14B。4bitならVRAM 12GBに収まる
Qwen3 14BAlibaba10GBQ4ならVRAM 12GBに収まる。8Bとの差が体感できる中量級

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら77機種で20 tok/s以上、23機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(77機種)

実用 8〜20 tok/s(23機種)

メモリに一部を逃がせば動く(26機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(4)を見る

今のPCのまま、Ministral 3 14Bを動かすために足すもの

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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

Ministral 3 14Bは4bit(IQ4_XS)で6.9GB、8bitのQ8_0なら13GB。精度違いを3種類そろえるだけで約21GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

GPUを1枚替える: RTX 5070(12GB)

「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5070なら4bit(IQ4_XS)の9.7GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

Ministral 3 14BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

Ministral 3 14Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル7.7GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約9.7GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 2080 Ti(VRAM 11GB)から実用速度で動きます。

Ministral 3 14BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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