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MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

XiaomiがQwen3.5 9Bを自社MiMoの出力で追加学習したエージェント向け9B。MIT。4bitならVRAM 8GB / Mac 16GBから

6.3GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 8GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 3070 Ti
16GB実用になるいちばん小さいMac: M2 Pro(16GB)
262,144最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

XiaomiがQwen3.5 9Bに、自社の大型モデルMiMo-V2.6で作ったデータで追加学習をかけた9Bです。配布元はコーディング、エージェント作業、画面を見ながらのコーディング、セキュリティ分野を対象に挙げ、強化学習の土台として公開したと説明しています。

5.4GBのQ4_K_Mに8kの文脈を足して6.3GB。VRAM 8GBのRTX 3070 Tiで推定73.8tok/s、M2 Pro 16GBで27.6tok/sが出ます。GPUのないRyzen AI 300のメモリ16GB機でも12tok/s。手元のノートでエージェント向けの9Bを試したい人向けで、大きなGPUは要りません。MIT。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9B-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(32層・文脈全体を見る層は8層だけ)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
3.3GB0.3GB4.1GBVRAM 6GB〜8GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
3.4GB0.3GB4.2GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
4.2GB0.3GB5.0GBVRAM 6GB〜8GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
4.5GB0.3GB5.4GBVRAM 6GB〜8GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
4.9GB0.3GB5.8GBVRAM 8GB〜16GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
5.4GB0.3GB6.4GBVRAM 8GB〜16GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
6.4GB0.3GB7.3GBVRAM 8GB〜16GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
7.3GB0.3GB8.2GBVRAM 10GB〜16GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
8.9GB0.3GB9.9GBVRAM 11GB〜16GB〜
16bit(BF16)
元精度
17GB0.3GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9BはXiaomiが2026年9月に公開した8.95Bのモデルです。GGUFのヘッダには32層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。32層のうち注意機構でKVキャッシュを持つのは8層だけで、残り24層は線形注意やSSMなどKVを持たない層です。

KVヘッド4・head次元256で、同じ層数の一般的なモデルよりKVキャッシュが小さく済みます。1トークンあたりのKVキャッシュは約32KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで0.3GB、128Kトークンまで伸ばすと4.0GBです。

ライセンス表記: mit(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

使い始めに気をつけるのは思考モードです。配布元の手順では、思考を使うときは呼び出す側でenable_thinkingを明示的に有効にする形になっています。画像を読ませるには本体とは別のmmprojファイルが要るので、同じリポジトリから一緒に落としておきましょう。

土台がQwen3.5なので、32層のうちKVを持つのは8層だけ。文脈を伸ばしても増えるメモリはトークンあたり32KBで、学習時の上限26万トークンでも8GBです。本体の5.4GBを超えるのは17万トークンを超えてから。同じ8.95BのOrnith 1.5 9BやUI-Mate 9Bと並びますが、こちらはコードとエージェント作業に寄せた調整で、画面操作に特化したUI-Mate 9Bとは目的が違います。やらせたい仕事で選び分けるのが確実です。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはqwen35で、当サイト収録の204モデル中18本が同じ系統です。ツール側の対応状況は、使う前に確認しておくと確実です。

配布元はbartowski/MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9B-GGUF、元になったモデルはXiaomiMiMo/MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9Bです。

得意分野はコードを書く作業、推論(段階を踏んで考える処理)、画像を含む文書の読み取りです。

同じXiaomiのモデルでは、サイズの近いものにMiMo-V2.6-Flash-RL(308.78B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(5.4GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全域注意が8層だけのハイブリッド構成なので、長文でもKVの増え方が緩やかです。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.1GB6.2GBVRAM 8GB〜16GB〜
8,192既定0.3GB6.4GBVRAM 8GB〜16GB〜
16,3840.5GB6.6GBVRAM 8GB〜16GB〜
32,7681.0GB7.1GBVRAM 8GB〜16GB〜
65,5362.0GB8.1GBVRAM 10GB〜16GB〜
131,0724.0GB10GBVRAM 11GB〜16GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約1.0GBから約0.5GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Ornith 1.5 9Bornith-ai6.4GBOrnith 1.5の9B(dense型)。MIT。4bitならVRAM 8GBに収まり、GPUなしのメモリ16GBでも動く
UI-Mate 9BTencent6.4GB画面・UIの理解を名前に掲げた9B。ブラウザ操作エージェント向け。VRAM 8GBで動く
UI-Venus-2 9BinclusionAI6.4GBスマホ・ブラウザ・デスクトップの画面を操作するGUIエージェント9B。Apache 2.0。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Fara1.5 9BMicrosoft6.4GBFara1.5のブラウザ操作エージェント9B。MIT。GPUなしのメモリ16GBのPCでも動く
Ornith 1.0 9Bdeepreinforce-ai6.2GB9Bのdense型でMITライセンス。VRAM 8GB / Mac 16GBで動く小型
Qwen3.5 9BAlibaba6.2GB2026年の8Bクラスの本命。4bitならVRAM 8GBに収まり、画像も読める

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MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9Bは4bit(IQ4_XS)で4.9GB、8bitのQ8_0なら8.9GB。精度違いを3種類そろえるだけで約14GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

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MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9Bを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル5.4GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約6.3GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3070 Ti(VRAM 8GB)から実用速度で動きます。

MiMo-V2.6-Distill-Qwen-9BはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ16GB以上のApple Silicon(例: Apple M2 Pro(16GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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