GPT-OSS-Swallow 120B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)
gpt-oss-120bに日本語を追加学習したMoE。Mac 96GB以上向け
編集部の見立て
OpenAIのgpt-oss-120bに、東京科学大学と産総研のSwallowチームが日本語の継続事前学習と強化学習を重ねたMoEです。配布元の説明では日英の2言語向けで、追加学習で落ちがちな数学とコードの力も保ったとしています。Q4_K_Mは81.8GBで、8kの文脈を含めると85.1GB。
当サイトのDBにある単体GPUでは収まるものがなく、候補はApple M5 Max(128GB)の推定75.2tok/sか、Ryzen AI Max+ 395(128GB)の推定23.1tok/s。128GBのユニファイドメモリ機を持つ人が選ぶ大きさです。
量子化別の必要メモリ
ファイルサイズは Hugging Face(mradermacher/GPT-OSS-Swallow-120B-RL-v0.1-i1-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(36層・うち18層は直近の範囲だけを見る層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。
| 量子化 | ファイル | KVキャッシュ(8k) | 必要合計 | GPUなら | Macなら |
|---|---|---|---|---|---|
| 4bit(MXFP4 MoE) MoE専用のMXFP4 | 59GB | 0.3GB | 62GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
| 2bit(IQ2_M) 品質劣化大。最後の手段 | 62GB | 0.3GB | 64GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
| 4bit(IQ4_XS) Q4_K_Mより一回り小さい | 62GB | 0.3GB | 64GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
| 3bit(IQ3_M) メモリ優先 | 62GB | 0.3GB | 65GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
| 3bit(Q3_K_M) メモリ優先 | 66GB | 0.3GB | 69GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
| 4bit(Q4_K_M) 標準。迷ったらこれ | 82GB | 0.3GB | 85GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 5bit(Q5_K_M) 品質重視 | 87GB | 0.3GB | 91GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 6bit(Q6_K) ほぼ無劣化 | 116GB | 0.3GB | 120GB | GPU単体では不可 | 192GB〜 |
モデルの構造と、必要メモリの増え方
GPT-OSS-Swallow 120BはSwallow(東京科学大学・産総研)が2026年2月に公開した116.83Bのモデルです。GGUFのヘッダには36層と書かれており、総パラメータ116.83Bのうち、1トークンの生成で実際に読むのは約5.1Bです(MoE)。
メモリには全部を載せる必要がある一方、毎回読み出す量はアクティブパラメータのぶんで済むため、同じサイズのdense型より速く動きます。注意機構は混合型で、全域注意が18層、残り18層は窓128トークンのスライディングウィンドウです。コンテキストに比例して増えるのは全域注意の18層ぶん(1トークンあたり約36KB)だけで、スライディングウィンドウの18層は窓128トークンぶん(約0.0GB)で頭打ちになります。
実際の値は、8,192トークンで0.3GB、学習時の上限131,072トークンまで伸ばすと4.5GBです。
ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)
このモデルを実際に使うなら
実際に選ぶ量子化はMXFP4_MOEが本命でしょう。59GBとQ4_K_Mより22GB以上小さく、8k分を足しても60GB台前半。実効72GBのM2 Max(96GB)やM5 Ultra(96GB)にも入る計算になります。Ryzen AI Max+ 395(128GB)でQ4_K_Mを使うと、実効85.8GBに対して余白は0.7GBだけ。
配布元が開発と評価に使ったのはvLLMで、GGUFはmradermacherによる別配布です。ツール呼び出しは学習対象外と明記されているので、エージェントの中核に使うなら元のgpt-oss-120bと比べてから。推奨の文脈長は32,768トークン以内で、全域注意18層ぶんのKVはその長さでも約1.1GBに収まります。
このモデルの系統
GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはgpt-ossで、当サイト収録の204モデル中4本が同じ系統です。gpt-oss系。スライディングウィンドウ注意を1層おきに挟むMoEで、配布の標準形式はMXFP4です。
配布元はmradermacher/GPT-OSS-Swallow-120B-RL-v0.1-i1-GGUF、元になったモデルはtokyotech-llm/GPT-OSS-Swallow-120B-RL-v0.1です。
得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)、日本語の文章です。
同じSwallow(東京科学大学・産総研)のモデルでは、サイズの近いものにLlama 3.3 Swallow 70B(70.55B)、Qwen3-Swallow 30B-A3B(30.53B)、Gemma-2-Llama-Swallow 27B(27.23B)があります。
コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか
長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(82GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。このモデルは36層のうち18層がスライディングウィンドウ注意(窓128トークン)なので、長くしてもKVが伸びにくい構造です。
| コンテキスト | KVキャッシュ | 必要合計 | 必要なGPU | 必要なMac |
|---|---|---|---|---|
| 4,096 | 0.1GB | 85GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 8,192既定 | 0.3GB | 85GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 16,384 | 0.6GB | 85GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 32,768 | 1.1GB | 86GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 65,536 | 2.3GB | 87GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
| 131,072 | 4.5GB | 89GB | GPU単体では不可 | 128GB〜 |
KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約1.1GBから約0.6GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。
同じサイズ帯の他のモデル
| モデル | 開発元 | 4bitで必要 | 一言 |
|---|---|---|---|
| gpt-oss-120b | OpenAI | 62GB | メモリ64GB以上のMac/Strix Haloで現実的 |
| Laguna S 2.1 118B-A8B | poolside | 71GB | エージェント型コーディング向けの118BのMoE(アクティブ8B)。Mac 96GB以上が対象 |
| Mistral Small 4 119B | Mistral AI | 72GB | 総119B・アクティブ6.5BのMoE。Apache 2.0。Mac 96GB以上が対象 |
| Qwen3.5 122B-A10B | Alibaba | 74GB | メモリ96〜128GB級向け |
| Command A 111B | Cohere | 66GB | Cohereの111B(dense型)。研究用途向けライセンス(CC BY-NC)。Mac 96GB以上が対象 |
| GLM-4.5-Air 106B-A12B | Z.ai | 72GB | メモリ64GB以上向けの高性能MoE |
4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度
4bit(Q4_K_M)なら11機種で20 tok/s以上、0機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。
快適 20 tok/s以上(11機種)
- Apple M5 Ultra(256GB) 約110 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(512GB) 約110 tok/s推定
- Apple M5 Max(128GB) 約75 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(128GB) 約72 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(192GB) 約72 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(256GB) 約69 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(512GB) 約69 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(128GB) 約65 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(128GB) 約58 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(128GB) 約46 tok/s補正済み
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ128GB) 約23 tok/s推定
実用 8〜20 tok/s(0機種)
- なし
遅い 動くが遅い(1機種)
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ128GB) 約6.1 tok/s推定
メモリに一部を逃がせば動く(0機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)
- なし
動かない機種(130)を見る
- GeForce RTX 3060 12GB あと74GB
- GeForce RTX 3060 Ti あと78GB
- GeForce RTX 3070 あと78GB
- GeForce RTX 3070 Ti あと78GB
- GeForce RTX 3080 10GB あと76GB
- GeForce RTX 3080 12GB あと74GB
- GeForce RTX 3080 Ti あと74GB
- GeForce RTX 3090 あと62GB
- GeForce RTX 3090 Ti あと62GB
- GeForce RTX 4060 あと78GB
- GeForce RTX 4060 Ti 8GB あと78GB
- GeForce RTX 4060 Ti 16GB あと70GB
- GeForce RTX 4070 あと74GB
- GeForce RTX 4070 SUPER あと74GB
- GeForce RTX 4070 Ti あと74GB
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER あと70GB
- GeForce RTX 4080 あと70GB
- GeForce RTX 4080 SUPER あと70GB
- GeForce RTX 4090 あと62GB
- GeForce RTX 5060 あと78GB
- GeForce RTX 5060 Ti 8GB あと78GB
- GeForce RTX 5060 Ti 16GB あと70GB
- GeForce RTX 5070 あと74GB
- GeForce RTX 5070 Ti あと70GB
- GeForce RTX 5080 あと70GB
- GeForce RTX 5090 あと54GB
- GeForce RTX 3050 8GB あと78GB
- GeForce RTX 5050 あと78GB
- GeForce RTX 2060 6GB あと80GB
- GeForce RTX 2060 12GB あと74GB
- GeForce RTX 2060 SUPER あと78GB
- GeForce RTX 2070 あと78GB
- GeForce RTX 2070 SUPER あと78GB
- GeForce RTX 2080 あと78GB
- GeForce RTX 2080 SUPER あと78GB
- GeForce RTX 2080 Ti あと75GB
- GeForce GTX 1080 Ti あと75GB
- RTX 2000 Ada あと70GB
- RTX 6000 Ada あと38GB
- GeForce RTX 3050 Laptop あと82GB
- GeForce RTX 3060 Laptop あと80GB
- GeForce RTX 3070 Laptop あと78GB
- GeForce RTX 3080 Laptop 16GB あと70GB
- GeForce RTX 3080 Ti Laptop あと70GB
- GeForce RTX 4050 Laptop あと80GB
- GeForce RTX 4060 Laptop あと78GB
- GeForce RTX 4070 Laptop あと78GB
- GeForce RTX 4080 Laptop あと74GB
- GeForce RTX 4090 Laptop あと70GB
- GeForce RTX 5060 Laptop あと78GB
- GeForce RTX 5070 Laptop あと78GB
- GeForce RTX 5070 Ti Laptop あと74GB
- GeForce RTX 5080 Laptop あと70GB
- GeForce RTX 5090 Laptop あと62GB
- Radeon RX 7600 あと78GB
- Radeon RX 7700 XT あと74GB
- Radeon RX 7800 XT あと70GB
- Radeon RX 7900 XT あと66GB
- Radeon RX 7900 XTX あと62GB
- Radeon RX 7600 XT 16GB あと70GB
今のPCのまま、GPT-OSS-Swallow 120Bを動かすために足すもの
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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB
GPT-OSS-Swallow 120Bは4bit(MXFP4 MoE)で59GB。精度違いを3種類そろえるだけで約182GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。
メモリ増設(32GB化)
GPT-OSS-Swallow 120BはMoEで、1トークンごとに動くのは5.1B分だけです。だからGPUに全部載せなくても、システムメモリ側に置いて実用速度が出ます。必要なのは85GBぶんの空きで、この型はVRAMを足すより先にメモリを増やすほうが効きます。
ローカルLLM / AIエージェント入門書
GPT-OSS-Swallow 120BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。
GPT-OSS-Swallow 120Bを動かせるPC・Macを今日買うなら
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Ryzen AI Max+ 395 ミニPC(メモリ128GB)
Windows/Linuxで128GBの共有メモリ。GPU側に96GBを割り当てれば、gpt-oss-120bや70Bクラスを常時サーバとして動かせる
Ryzen AI Max+ 395・LPDDR5X 128GB(256GB/s)・NVMe 2TB ・ 目安 32〜48万円
要件を満たす中で最も手頃
Mac Studio M5 Ultra(メモリ512GB)をLLMサーバに
DeepSeek V3級(671B)の4bitを1台で。帯域1.2TB/s。チームのローカルLLMサーバ
M5 Ultra(36コア・80コアGPU)・ユニファイドメモリ512GB・SSD 4TB ・ 目安 240〜280万円
将来の用途拡張(大きなモデル・並列エージェント)に余裕
Mac Studio M4 Max(メモリ128GB・SSD 2TB)
gpt-oss-120bやQwen3.5 122Bがメモリに収まり、帯域546GB/sで実用的な速さが出る。個人向けローカルLLMの本命
M4 Max・ユニファイドメモリ128GB・SSD 2TB ・ 目安 62〜72万円
Macで同じ仕事をするなら
よくある質問
GPT-OSS-Swallow 120Bを動かすのに必要なVRAMは?
4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル82GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約85GBが必要です。GPU単体のVRAMには載らず、Macのユニファイドメモリか複数GPUが必要です。
GPT-OSS-Swallow 120BはMacで動く?
動きます。ユニファイドメモリ128GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Max(128GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。
このクラスの選び方: ローカルLLM(70B〜120B MoE)に必要なPC / MacかWindowsか