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KARAKURI LM 32B Thinking を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

カスタマーサポートAIの会社が出した推論型32B(実験版)。VRAM 24GB

22GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 24GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 4090
36GB実用になるいちばん小さいMac: M5 Max(36GB)
32,768最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

カラクリがQwenのQwQ-32B-Previewを土台に調整した推論型で、名前の末尾に2501-expと付くとおり実験版です。カードの対応言語は日本語。4bitに8kの文脈を足すと21.5GBで、RTX 4090なら推定34tok/s、M5 Max(36GB)では推定20.9tok/sの見込みです。

経済産業省とNEDOによるGENIACの支援で作られたモデルでもあります。推論型の日本語モデルを複数並べて比べたい人が、24GB以上の機材で動かす1本という位置づけです。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(mmnga/karakuri-lm-32b-thinking-2501-exp-gguf) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(64層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
10GB2.0GB13GBVRAM 16GB〜24GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
11GB2.0GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
14GB2.0GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
15GB2.0GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
16GB2.0GB19GBVRAM 20GB〜32GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
18GB2.0GB22GBVRAM 24GB〜36GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
22GB2.0GB25GBVRAM 32GB〜48GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
25GB2.0GB28GBVRAM 32GB〜48GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
32GB2.0GB36GBVRAM 48GB〜48GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

KARAKURI LM 32B Thinkingはカラクリが2025年1月に公開した32.76Bのモデルです。GGUFのヘッダには64層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。全64層が全域注意で、KVヘッド8・head次元128。

KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約256KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで2.0GB、学習時の上限32,768トークンまで伸ばすと8.0GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

土台がQwQ-32B-Previewのため、学習時の文脈は32,768トークンで止まります。同じ32Bの推論型でも、ELYZA-Thinking-1.0やDeepSeek-R1 Distill Qwen 32B Japaneseが131072トークンを持つのとは差がある。

KVは1トークン256KBで、上限の32Kまで使うと8.0GB。Q4_K_Mの18.5GBと合わせて26.5GBなので、24GBのカードでは届かず、RTX 5090かMac 48GB(実効36GB)が要ります。16Kでも必要量は23.5GBで、24GB機の実効23.5GBと並んで余白がありません。

実験版と明記されているので、業務に据える前に配布元のデモで出力の傾向を見ておく手もあります。Apache 2.0で配布されています。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはqwen2で、当サイト収録の204モデル中23本が同じ系統です。Qwen2系。llama.cppの対応が最も早く入る系統のひとつで、量子化の配布も充実しています。

配布元はmmnga/karakuri-lm-32b-thinking-2501-exp-gguf、元になったモデルはkarakuri-ai/karakuri-lm-32b-thinking-2501-expです。

得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)、日本語の文章です。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(18GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0961.0GB21GBVRAM 24GB〜32GB〜
8,192既定2.0GB22GBVRAM 24GB〜36GB〜
16,3844.0GB24GBVRAM 32GB〜36GB〜
32,7688.0GB28GBVRAM 32GB〜48GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約8.0GBから約4.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Qwen3-VL 32BAlibaba21GB画像理解の上位。VRAM 24GB
ABEJA Qwen2.5 32B JapaneseABEJA22GB日本語追加学習の32B。VRAM 24GB
ELYZA-Shortcut-1.0 Qwen 32BELYZA22GB推論過程を省いて速く答える日本語32B
ELYZA-Thinking-1.0 Qwen 32BELYZA22GB考えてから答える日本語の推論型32B。VRAM 24GB
Qwen3 32BAlibaba21GBVRAM 24GBで動かせる最大級のdense型モデル
Qwen2.5-VL 32BAlibaba22GBQwen2.5-VLの上位32B。画像・画面の読み取り。VRAM 20GB / Mac 32GBから

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら22機種で20 tok/s以上、16機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(22機種)

実用 8〜20 tok/s(16機種)

メモリに一部を逃がせば動く(62機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(35)を見る

今のPCのまま、KARAKURI LM 32B Thinkingを動かすために足すもの

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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

KARAKURI LM 32B Thinkingは4bit(IQ4_XS)で16GB、8bitのQ8_0なら32GB。精度違いを3種類そろえるだけで約50GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

メモリ増設(32GB化)

VRAMに載りきらない分は、システムメモリに逃がして動かせます(CPUオフロード)。KARAKURI LM 32B Thinkingは22GB要るので、VRAM 12GBのカードなら約10GBをメモリ側で受ける計算です。メモリ16GBのままだとOSとブラウザで詰まるので、32GBが下限。

GPUを1枚替える: RTX 5090(32GB)

「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5090なら4bit(IQ4_XS)の22GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

KARAKURI LM 32B ThinkingのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

KARAKURI LM 32B Thinkingを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル18GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約22GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 4090(VRAM 24GB)から実用速度で動きます。

KARAKURI LM 32B ThinkingはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ36GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Max(36GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(27〜32Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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