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ERNIE 4.5 21B-A3B Thinking を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

Baiduの推論型MoE(総21B・アクティブ3B)。Apache 2.0。VRAM 16GB / Mac 24GBから

14GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
VRAM 16GB実用になるいちばん安いGPU: GeForce RTX 5080
24GB実用になるいちばん小さいMac: M5 Pro(24GB)
131,072最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

Baiduが2025年9月に出した推論専用の軽量MoEです。総21Bのうち各トークンで働くのは3Bだけ。配布元は思考の長さを伸ばした版だと断り、複雑な推論に絞って使うよう勧めています。テキスト専用で画像は読めません。Q4_K_Mの12.4GBに8kの文脈を加えると13.7GB。

VRAM 16GBのRTX 5080で推定201.9tok/s、M5 Pro(24GB)で80.9tok/s。12GBのGPUには、8kの文脈を含めると入りません。Apache 2.0。16GB級のGPUか24GBのMacで、数学やコードの長い思考を待たずに読みたい人向けです。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(unsloth/ERNIE-4.5-21B-A3B-Thinking-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(28層)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
7.5GB0.4GB8.6GBVRAM 10GB〜16GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
7.6GB0.4GB8.8GBVRAM 10GB〜16GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
9.8GB0.4GB11GBVRAM 12GB〜18GB〜
4bit(IQ4_XS)
Q4_K_Mより一回り小さい
11GB0.4GB12GBVRAM 16GB〜24GB〜
4bit(Q4_K_M)
標準。迷ったらこれ
12GB0.4GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
5bit(Q5_K_M)
品質重視
15GB0.4GB16GBVRAM 20GB〜24GB〜
6bit(Q6_K)
ほぼ無劣化
17GB0.4GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
8bit(Q8_0)
無劣化に近い
22GB0.4GB23GBVRAM 24GB〜36GB〜
16bit(BF16)
元精度
41GB0.4GB43GBVRAM 48GB〜64GB〜

モデルの構造と、必要メモリの増え方

ERNIE 4.5 21B-A3B ThinkingはBaiduが2025年9月に公開した21.83Bのモデルです。GGUFのヘッダには28層と書かれており、総パラメータ21.83Bのうち、1トークンの生成で実際に読むのは約3Bです(MoE)。メモリには全部を載せる必要がある一方、毎回読み出す量はアクティブパラメータのぶんで済むため、同じサイズのdense型より速く動きます。

全28層が全域注意で、KVヘッド4・head次元128。KVキャッシュはトークン数に正比例して増えます。1トークンあたりのKVキャッシュは約56KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで0.4GB、学習時の上限131,072トークンまで伸ばすと7.0GBです。

ライセンス表記: apache-2.0(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)

このモデルを実際に使うなら

アクティブ3Bの速さは思考の長さで相殺されがちです。配布元が思考を長くしたと明言している以上、201.9tok/sでも答えが出るまで数千トークン分の待ちが入る前提で使うのが現実的。KVは28層すべて全域注意で1トークン56KBと軽く、学習上限の128kでも7GB。

RTX 5080の実効15.5GBなら、12.4GBを引いた3.1GBで約58kまで文脈を取れます。関数呼び出しに対応し、vLLMでは0.10.2以降(0.11.0を除く)が条件と書かれています。同じBaiduのERNIE 4.5 300B-A47Bは175GBと桁違いに大きく、比べる相手はむしろアクティブ3B級で必要量の近いgpt-oss-20b(20.91B・アクティブ3.6B)。日本語での使い勝手はカードに記載がなく、当サイトでも確かめていません。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはernie4_5-moeで、当サイト収録の204モデル中2本が同じ系統です。ツール側の対応状況は、使う前に確認しておくと確実です。

配布元はunsloth/ERNIE-4.5-21B-A3B-Thinking-GGUF、元になったモデルはbaidu/ERNIE-4.5-21B-A3B-Thinkingです。

得意分野は推論(段階を踏んで考える処理)です。

同じBaiduのモデルでは、サイズの近いものにERNIE 4.5 300B-A47B(299.48B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(12GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全層が全域注意なので、コンテキスト長に比例してKVが増えます。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.2GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
8,192既定0.4GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
16,3840.9GB14GBVRAM 16GB〜24GB〜
32,7681.8GB15GBVRAM 16GB〜24GB〜
65,5363.5GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜
131,0727.0GB20GBVRAM 24GB〜32GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約1.8GBから約0.9GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
Codestral 22BMistral AI15GBMistralのコード専用22B。VRAM 16GB / Mac 24GBから
GPT-OSS-Swallow 20BSwallow(東京科学大学・産総研)16GBgpt-oss-20bの日本語強化版。VRAM 16GBに載る
gpt-oss-20bOpenAI12GBOpenAI初のオープンモデル。MXFP4でVRAM 16GBに載る
Devstral Small 2 24BMistral AI16GBDevstral Smallの第2世代。コーディングエージェント向け。VRAM 16GB / Mac 24GBから
Magistral Small 2509Mistral AI15GBMistralの推論モデル24B。VRAM 16GB
Devstral Small 2507Mistral AI15GBコーディングエージェント向けに調整された24B。VRAM 16GB

4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度

4bit(Q4_K_M)なら77機種で20 tok/s以上、5機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(77機種)

メモリに一部を逃がせば動く(41機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

動かない機種(17)を見る

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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

ERNIE 4.5 21B-A3B Thinkingは4bit(IQ4_XS)で11GB、8bitのQ8_0なら22GB。精度違いを3種類そろえるだけで約33GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

メモリ増設(32GB化)

ERNIE 4.5 21B-A3B ThinkingはMoEで、1トークンごとに動くのは3B分だけです。だからGPUに全部載せなくても、システムメモリ側に置いて実用速度が出ます。必要なのは14GBぶんの空きで、この型はVRAMを足すより先にメモリを増やすほうが効きます。

GPUを1枚替える: RTX 5060 Ti 16GB

「あと数GB足りない」を埋めるのに、PC一式を買い替える必要はありません。RTX 5060 Ti 16GBなら4bit(IQ4_XS)の14GBがVRAMに収まります。先に見るのは、今のケースに入る長さか、電源の容量と補助電源のコネクタが足りるかの2点です。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

ERNIE 4.5 21B-A3B ThinkingのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

ERNIE 4.5 21B-A3B Thinkingを動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル12GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約14GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 5080(VRAM 16GB)から実用速度で動きます。

ERNIE 4.5 21B-A3B ThinkingはMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ24GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Pro(24GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(27〜32Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか

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