Ornith 1.5 35B-A3B を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)
35BのMoE(アクティブ3B)でMIT。メモリ32GBクラスで速く動く
編集部の見立て
学習用の課題づくりから解き方の枠組みまでを、強化学習で自ら更新していく手法で作られた35BのMoEです。配布元がとくに押し出すのはエージェント型のコーディング。1トークンで動くのは約3Bと同じ35B級でも小さく、RTX 4090の推定は221.2tok/s、M5 Max(36GB)でも135.8tok/sが出ます。
GPUのないRyzen AI Max+ 395(64GB)で推定47.7tok/s。ライセンスはMITで、コードを書かせるエージェントを24GB級GPUや大容量メモリ機で回したい人に合います。
量子化別の必要メモリ
ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/Ornith-1.5-35B-A3B-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(41層・文脈全体を見る層は10層だけ)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。
| 量子化 | ファイル | KVキャッシュ(8k) | 必要合計 | GPUなら | Macなら |
|---|---|---|---|---|---|
| 2bit(IQ2_M) 品質劣化大。最後の手段 | 12GB | 0.2GB | 13GB | VRAM 16GB〜 | 24GB〜 |
| 2bit(Q2_K) 品質劣化大。最後の手段 | 12GB | 0.2GB | 13GB | VRAM 16GB〜 | 24GB〜 |
| 3bit(Q3_K_M) メモリ優先 | 16GB | 0.2GB | 17GB | VRAM 20GB〜 | 32GB〜 |
| 3bit(IQ3_M) メモリ優先 | 16GB | 0.2GB | 17GB | VRAM 20GB〜 | 32GB〜 |
| 4bit(IQ4_XS) Q4_K_Mより一回り小さい | 18GB | 0.2GB | 19GB | VRAM 20GB〜 | 32GB〜 |
| 4bit(Q4_K_M) 標準。迷ったらこれ | 20GB | 0.2GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 5bit(Q5_K_M) 品質重視 | 24GB | 0.2GB | 25GB | VRAM 32GB〜 | 48GB〜 |
| 6bit(Q6_K) ほぼ無劣化 | 28GB | 0.2GB | 30GB | VRAM 32GB〜 | 48GB〜 |
| 8bit(Q8_0) 無劣化に近い | 35GB | 0.2GB | 37GB | VRAM 48GB〜 | 64GB〜 |
| 16bit(BF16) 元精度 | 66GB | 0.2GB | 69GB | GPU単体では不可 | 96GB〜 |
モデルの構造と、必要メモリの増え方
Ornith 1.5 35B-A3Bはornith-aiが2026年8月に公開した35.51Bのモデルです。GGUFのヘッダには41層と書かれており、総パラメータ35.51Bのうち、1トークンの生成で実際に読むのは約3Bです(MoE)。メモリには全部を載せる必要がある一方、毎回読み出す量はアクティブパラメータのぶんで済むため、同じサイズのdense型より速く動きます。
41層のうち注意機構でKVキャッシュを持つのは10層だけで、残り31層は線形注意やSSMなどKVを持たない層です。KVヘッド2・head次元256で、同じ層数の一般的なモデルよりKVキャッシュが小さく済みます。1トークンあたりのKVキャッシュは約20KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。
実際の値は、8,192トークンで0.2GB、128Kトークンまで伸ばすと2.5GBです。
ライセンス表記: mit(層数と窓の大きさはGGUFヘッダから取得)
このモデルを実際に使うなら
推論モデルなので、回答の頭に<think>のブロックが付きます。サーバーで動かすなら推論パーサーを有効にして、考える過程を別フィールドに分けるのが配布元の手順。必要な版はTransformers 5.8.1以上、vLLM 0.19.1以上です。普段使いの推奨はtemperature 0.6、top_p 0.95。
コンテキストの上限は262,144トークンで、KVは1トークン20KB。満杯で約5GB、Q4_K_Mの20.4GBと合わせて25GB台になり、24GBのGPUには収まりません。32GBのMacならIQ4_XS(必要19.1GB)が現実的で、M2 Max(32GB)の推定は105tok/s。
同じ35.51BのBigBang v1とは、配布元の力点がコードか研究かで選ぶ形になります。
このモデルの系統
GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはqwen35moeで、当サイト収録の204モデル中13本が同じ系統です。ツール側の対応状況は、使う前に確認しておくと確実です。
配布元はbartowski/Ornith-1.5-35B-A3B-GGUF、元になったモデルはornith-ai/Ornith-1.5-35B-A3Bです。
得意分野は画像を含む文書の読み取りです。
同じornith-aiのモデルでは、サイズの近いものにOrnith 1.5 9B(8.95B)があります。
コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか
長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(20GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全域注意が10層だけのハイブリッド構成なので、長文でもKVの増え方が緩やかです。
| コンテキスト | KVキャッシュ | 必要合計 | 必要なGPU | 必要なMac |
|---|---|---|---|---|
| 4,096 | 0.1GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 8,192既定 | 0.2GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 16,384 | 0.3GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 32,768 | 0.6GB | 22GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 65,536 | 1.3GB | 23GB | VRAM 24GB〜 | 36GB〜 |
| 131,072 | 2.5GB | 24GB | VRAM 32GB〜 | 36GB〜 |
KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約0.6GBから約0.3GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。
同じサイズ帯の他のモデル
| モデル | 開発元 | 4bitで必要 | 一言 |
|---|---|---|---|
| BigBang v1 35B | endless-frontier | 22GB | 35BのMoEで画像対応。Apache 2.0。アクティブパラメータが小さくメモリ32GB級でも速い |
| Seed-OSS 36B | ByteDance | 23GB | 長文コンテキストに強い36Bのdense型。VRAM 24〜32GB向け |
| Holo4 35B-A3B | H Company | 22GB | 画面を見てクリックや入力を返すパソコン操作用のMoE(総35B・アクティブ3B)。Apache 2.0。VRAM 24GB / Mac 36GBから |
| Nex-N2.5-mini | Nex AGI | 22GB | 35B級のMoEで画像も扱える。Apache 2.0。VRAM 24GB / Mac 32GBから |
| Thomson 1.0 Small 35B-A3B | Thomson Reuters | 21GB | 法務・専門文書の会社が公開した35BのMoE。メモリ32GBクラスで動く |
| KAT-Coder-V2.5-Dev 35B-A3B | Kwaipilot(快手) | 21GB | Qwen3.6 35B-A3Bを土台にしたコード用MoE。Apache 2.0。VRAM 20GB / Mac 32GBから |
4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度
4bit(Q4_K_M)なら42機種で20 tok/s以上、2機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。
快適 20 tok/s以上(42機種)
- GeForce RTX 5090 約340 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4090 約220 tok/s補正済み
- Apple M5 Ultra(96GB) 約220 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(256GB) 約220 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(512GB) 約220 tok/s推定
- RTX 6000 Ada 約210 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3090 Ti 約200 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3090 約190 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5090 Laptop 約190 tok/s補正済み
- Radeon RX 7900 XTX 約180 tok/s推定
- Apple M5 Max(48GB) 約160 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(64GB) 約160 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(128GB) 約160 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(64GB) 約150 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(128GB) 約150 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(192GB) 約150 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(96GB) 約140 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(256GB) 約140 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(512GB) 約140 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(36GB) 約140 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(64GB) 約130 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(128GB) 約130 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(48GB) 約120 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(64GB) 約120 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(128GB) 約120 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(36GB) 約98 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(48GB) 約95 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(64GB) 約95 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(128GB) 約95 tok/s補正済み
- Apple M2 Max(64GB) 約93 tok/s補正済み
- Apple M2 Max(96GB) 約93 tok/s補正済み
- Apple M1 Max(64GB) 約90 tok/s補正済み
- Apple M5 Pro(48GB) 約87 tok/s補正済み
- Apple M5 Pro(64GB) 約87 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(36GB) 約76 tok/s補正済み
- Apple M3 Max(96GB) 約76 tok/s補正済み
- Apple M4 Pro(48GB) 約68 tok/s補正済み
- Apple M4 Pro(64GB) 約68 tok/s補正済み
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ64GB) 約48 tok/s推定
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ128GB) 約48 tok/s推定
- ほか2機種
実用 8〜20 tok/s(2機種)
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ64GB) 約13 tok/s推定
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ128GB) 約13 tok/s推定
遅い 動くが遅い(1機種)
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ64GB) 約7.2 tok/s推定
メモリに一部を逃がせば動く(62機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)
- Radeon RX 7900 XT 約72 tok/s推定
- GeForce RTX 5080 約39 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5080 Laptop 約39 tok/s推定
- GeForce RTX 5070 Ti 約38 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4080 SUPER 約38 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4080 約37 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER 約37 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4090 Laptop 約36 tok/s推定
- GeForce RTX 3080 Ti Laptop 約35 tok/s推定
- Radeon RX 9070 XT 約35 tok/s推定
- Radeon RX 7800 XT 約35 tok/s推定
- Radeon RX 9070 約35 tok/s推定
- GeForce RTX 5060 Ti 16GB 約34 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3080 Laptop 16GB 約34 tok/s推定
- Radeon RX 6800 約33 tok/s推定
- Radeon RX 6800 XT 約33 tok/s推定
- Radeon RX 6900 XT 約33 tok/s推定
- GeForce RTX 4060 Ti 16GB 約30 tok/s推定
- RTX 2000 Ada 約29 tok/s補正済み
- Radeon RX 9060 XT 16GB 約29 tok/s推定
- ほか42機種
動かない機種(35)を見る
- Apple M1(8GB) あと16GB
- Apple M1(16GB) あと11GB
- Apple M1 Pro(16GB) あと11GB
- Apple M1 Pro(32GB) あと0.2GB
- Apple M1 Max(32GB) あと0.2GB
- Apple M2(8GB) あと16GB
- Apple M2(16GB) あと11GB
- Apple M2(24GB) あと5.5GB
- Apple M2 Pro(16GB) あと11GB
- Apple M2 Pro(32GB) あと0.2GB
- Apple M2 Max(32GB) あと0.2GB
- Apple M3(8GB) あと16GB
- Apple M3(16GB) あと11GB
- Apple M3(24GB) あと5.5GB
- Apple M3 Pro(18GB) あと9.5GB
- Apple M4(16GB) あと11GB
- Apple M4(24GB) あと5.5GB
- Apple M4(32GB) あと0.2GB
- Apple M4 Pro(24GB) あと5.5GB
- Apple M5(16GB) あと11GB
- Apple M5(24GB) あと5.5GB
- Apple M5(32GB) あと0.2GB
- Apple M5 Pro(24GB) あと5.5GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ8GB) あと16GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ16GB) あと11GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR4-3200・GPUなし)(メモリ32GB) あと0.2GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ16GB) あと11GB
- 一般的なデスクトップ/ノートPC(DDR5-5600・GPUなし)(メモリ32GB) あと0.2GB
- Intel Core Ultra 200V(Lunar Lake・Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- Intel Core Ultra 200V(Lunar Lake・Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.2GB
- AMD Ryzen AI 300(Strix Point・Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- AMD Ryzen AI 300(Strix Point・Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.2GB
- AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)(メモリ32GB) あと0.2GB
- Snapdragon X Elite(Copilot+ PC)(メモリ16GB) あと11GB
- Snapdragon X Elite(Copilot+ PC)(メモリ32GB) あと0.2GB
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Ornith 1.5 35B-A3Bは4bit(IQ4_XS)で18GB、8bitのQ8_0なら35GB。精度違いを3種類そろえるだけで約50GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。
メモリ増設(32GB化)
Ornith 1.5 35B-A3BはMoEで、1トークンごとに動くのは3B分だけです。だからGPUに全部載せなくても、システムメモリ側に置いて実用速度が出ます。必要なのは22GBぶんの空きで、この型はVRAMを足すより先にメモリを増やすほうが効きます。
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Ornith 1.5 35B-A3BのようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。
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よくある質問
Ornith 1.5 35B-A3Bを動かすのに必要なVRAMは?
4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル20GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約22GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 4090(VRAM 24GB)から実用速度で動きます。
Ornith 1.5 35B-A3BはMacで動く?
動きます。ユニファイドメモリ36GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Max(36GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。
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