RX 6000シリーズでローカルAIはどこまで動くか(2026年10月)
AMDの中古帯。16GBのカードが安く手に入りますが、画像生成はCUDA前提のツールが多く不利です。当サイトの204モデルのデータベースで、シリーズ内の各機種で何本動くかを並べました。
| 機種 | VRAM | 帯域幅 | 動くモデル | 快適に動く | 動く最大 |
|---|---|---|---|---|---|
| Radeon RX 6700 XT | 12GB | 384 GB/s | 100 / 204 | 100 | ABEJA Qwen3 14B Agentic |
| Radeon RX 6800 | 16GB | 512 GB/s | 111 / 204 | 111 | Qwen3.8 27B |
| Radeon RX 6800 XT | 16GB | 512 GB/s | 111 / 204 | 111 | Qwen3.8 27B |
| Radeon RX 6900 XT | 16GB | 512 GB/s | 111 / 204 | 111 | Qwen3.8 27B |
RX 6000をAI用途で見ると
AMDの中古帯。16GBのカードが安く手に入ることがあり、容量だけを見れば魅力があります。ローカルLLMの推論はVulkan経由で動くので、言語モデルに限れば選択肢に入ります。
狙うなら6800・6900系の16GB。ただし世代が古く、ソフトウェア側の対応は新しいカードほど手厚くありません。
容量を一段上げると何本増えるか
このシリーズの中で、VRAMの容量ごとに4bit以上で動くモデル数がどう変わるかです。同じ容量の機種が複数ある場合は、最も多く動く機種の値を採っています。
| 容量 | 4bit以上で動く | 一段下との差 | その容量で動く最大のモデル |
|---|---|---|---|
| 12GB | 100 / 204 | — | ABEJA Qwen3 14B Agentic(14.77B) |
| 16GB | 111 / 204 | +11本 | Qwen3.8 27B(27.32B) |
差がいちばん大きいのは12GBから16GBへの一段で、ここで11本増えます。予算を積む余地があるなら、この段を越えられるかどうかが分かれ目です。
このシリーズで勧めやすい構成
6800・6900系の16GBが、容量の面では狙える位置にあります。中古価格が下がっており、言語モデルの推論をVulkan経由で動かす用途なら、費用対効果は悪くありません。8Bから14Bクラスが中心になります。
避けたい選び方
ROCmの公式対応から外れつつある世代なので、動かすまでを自分で調べられる人以外には勧めにくい選択です。画像生成を目的にするなら、なおさら別の選択肢を探すほうが時間を節約できます。
買うときの見どころ
主に中古で買うことになる世代です。年式と使用歴、ファンの状態を確認しましょう。安く16GBが手に入る点は魅力ですが、ソフトウェア側の対応が細っていく方向にあることは織り込んでおく必要があります。
このシリーズで何ができるか
手元で動かすAIの用途ごとに、このシリーズの何機種が要件を満たすかです。クラウドで動くAI(ChatGPT・Claude・Gemini)はどの機種でも使えるので含めていません。
| 用途 | 必要な容量 | このシリーズでは |
|---|---|---|
| Stable Diffusion / SDXL | VRAM 12GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| FLUX / 高品質画像生成 | VRAM 16GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| 動画生成AI(Wan / Hunyuan / LTX) | VRAM 24GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| ローカルLLM(8Bクラス) | VRAM 8GB | 4機種(最小はRadeon RX 6700 XT) |
| ローカルLLM(27〜32Bクラス) | VRAM 24GB | このシリーズでは容量が足りない |
| ローカルLLM(70B〜120B MoE) | VRAM 40GB | このシリーズでは容量が足りない |
| 文字起こし(Whisper) | VRAM 6GB | 4機種(最小はRadeon RX 6700 XT) |
速度の数字をどれだけ信用してよいか
このシリーズの4機種のうち、llama.cppの公開ベンチマークで速度を補正できているのは0機種です。残りは同系統の係数を流用した推定で、表では「補正済み」「推定」の印で区別しています。帯域幅は384〜512GB/sの幅があり、上下で約1.3倍。同じモデルを載せたときの生成速度も、おおむねこの比に沿って開きます。
買う前に確認すること: 画像生成はCUDA前提のツールが多く不利です。ROCmの公式対応からも外れつつある世代なので、動かすまでの手間を許容できる人向けです。
量子化を落とすと、どこまで動くか
このシリーズの上位機(Radeon RX 6900 XT・VRAM16GB)で、標準の4bitでは溢れるものの、より小さい量子化にすれば収まるモデルです。8本あり、最大はSeed-OSS 36B(36.15B)。ファイルが小さくなるぶん回答の品質は少し落ちますが、CPUオフロードで待たされるよりは実用的なことが多い選択肢です。
| モデル | パラメータ | 落とすなら | 必要 | 推定速度 |
|---|---|---|---|---|
| Seed-OSS 36B | 36.15B | 2bit(IQ2_M) | 15GB | 約22 tok/s推定 |
| BigBang v1 35B | 35.51B | 2bit(Q2_K) | 13GB | 約130 tok/s推定 |
| Ornith 1.5 35B-A3B | 35.51B | 2bit(Q2_K) | 13GB | 約160 tok/s推定 |
| Holo4 35B-A3B | 34.66B | 2bit(Q2_K) | 14GB | 約140 tok/s推定 |
| Nex-N2.5-mini | 34.66B | 2bit(Q2_K) | 14GB | 約120 tok/s推定 |
| Thomson 1.0 Small 35B-A3B | 34.66B | 2bit(Q2_K) | 13GB | 約130 tok/s推定 |
| KAT-Coder-V2.5-Dev 35B-A3B | 34.66B | 2bit(Q2_K) | 13GB | 約160 tok/s推定 |
| Ornith 1.0 35B-A3B | 34.66B | 2bit(IQ2_M) | 12GB | 約170 tok/s推定 |
それでも収まらないモデルのうち、いちばん惜しいのはShisa V2.1 Llama 3.3 70Bで、VRAMがあと約28GB足りません。ここから先は、容量の大きい機種に替えるか、システムメモリへのオフロードを受け入れるかの判断になります。
同じ容量を別の系統で買うなら
VRAM16GBという容量は、他の系統でも手に入ります。動くモデルは同じで、差が出るのは速度と、CUDAが要るツールを使えるかどうかです。
| 機種 | シリーズ | 帯域幅 | この機種比 |
|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5080 | RTX 50 | 960 GB/s | 1.88倍 |
| GeForce RTX 5070 Ti | RTX 50 | 896 GB/s | 1.75倍 |
| GeForce RTX 5080 Laptop | RTX 50 Laptop | 896 GB/s | 1.75倍 |
| GeForce RTX 4080 SUPER | RTX 40 | 736 GB/s | 1.44倍 |
このシリーズの選びどころ
入口: Radeon RX 6700 XT(12GB)で100モデル。バランス: Radeon RX 6800(16GB)で111モデル、その中で快適に動くのは111本。上限: Radeon RX 6900 XT(16GB)で111モデル。同じシリーズ内では容量の差がそのまま動くモデル数の差になり、帯域幅の差は速度に効きます。
代表的なモデルが動くか
よく使われる5本について、シリーズ内の各機種で4bit以上の量子化がメモリに収まるかどうかです。◯は収まる、△は量子化を落とせば収まる、×は収まりません。速度は推定値です。
| 機種 | Qwen3 8B 8.19B | Gemma 3 12B 11.77B | Gemma 3 27B 27.01B | gpt-oss-20b 20.91B | Llama 3.3 70B 70.55B |
|---|---|---|---|---|---|
| Radeon RX 6700 XT | ◯ 25 tok/s | ◯ 23 tok/s | △ 23 tok/s | × | × |
| Radeon RX 6800 | ◯ 33 tok/s | ◯ 24 tok/s | △ 22 tok/s | ◯ 84 tok/s | × |
| Radeon RX 6800 XT | ◯ 33 tok/s | ◯ 24 tok/s | △ 22 tok/s | ◯ 84 tok/s | × |
| Radeon RX 6900 XT | ◯ 33 tok/s | ◯ 24 tok/s | △ 22 tok/s | ◯ 84 tok/s | × |
容量ごとの詳細
他のシリーズと比べる
| シリーズ | 最上位の機種 | 容量 | 帯域幅 | 動くモデル |
|---|---|---|---|---|
| RX 6000(このページ) | Radeon RX 6900 XT | 16GB | 512 GB/s | 111 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5090 | 32GB | 1792 GB/s | 162 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4090 | 24GB | 1008 GB/s | 158 |
| RTX 30 | GeForce RTX 3090 | 24GB | 936 GB/s | 158 |
| RTX 20 | GeForce RTX 2060 12GB | 12GB | 336 GB/s | 100 |
| RTX Ada | RTX 6000 Ada | 48GB | 960 GB/s | 174 |
| RTX 50 Laptop | GeForce RTX 5090 Laptop | 24GB | 896 GB/s | 158 |
よくある質問
RX 6000シリーズでAI用途に選ぶならどれ?
VRAMの容量で決まります。当サイトのデータでは、Radeon RX 6800が111モデル(その中で快適に動くのは111本)で、容量あたりの選択肢が広い位置です。Radeon RX 6900 XTなら111モデルまで広がります。
RX 6000で動く最大のモデルは?
Radeon RX 6900 XTでQwen3.8 27B(27.32B)まで4bitで動きます。
同じ型番でVRAM容量が違うことはありますか?
あります。RTX 4060 Tiは8GB版と16GB版、RTX 3080は10GB版と12GB版があり、AI用途では別物として扱う必要があります。購入時は型番の末尾の容量まで確認してください。