RTX 50 LaptopシリーズでローカルAIはどこまで動くか(2026年10月)
ノート向け。同じ型番でもデスクトップよりVRAMが少ない点に注意します。当サイトの204モデルのデータベースで、シリーズ内の各機種で何本動くかを並べました。
| 機種 | VRAM | 帯域幅 | 動くモデル | 快適に動く | 動く最大 |
|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5060 Laptop | 8GB | 384 GB/s | 87 / 204 | 87 | Nemotron Nano 12B v2 |
| GeForce RTX 5070 Laptop | 8GB | 384 GB/s | 87 / 204 | 87 | Nemotron Nano 12B v2 |
| GeForce RTX 5070 Ti Laptop | 12GB | 672 GB/s | 100 / 204 | 100 | ABEJA Qwen3 14B Agentic |
| GeForce RTX 5080 Laptop | 16GB | 896 GB/s | 111 / 204 | 111 | Qwen3.8 27B |
| GeForce RTX 5090 Laptop | 24GB | 896 GB/s | 158 / 204 | 158 | Seed-OSS 36B |
RTX 50 LaptopをAI用途で見ると
ノート向けの現行世代です。同じ型番でもデスクトップ版とは別物で、VRAMも消費電力枠も小さくなります。持ち運びながらローカルLLMを触るには十分ですが、上限は容量で決まります。
ノートは後からGPUを替えられないので、買うときのVRAMがそのまま数年間の上限になります。予算が許すなら一段上の容量を選んでおくのが安全です。
容量を一段上げると何本増えるか
このシリーズの中で、VRAMの容量ごとに4bit以上で動くモデル数がどう変わるかです。同じ容量の機種が複数ある場合は、最も多く動く機種の値を採っています。
| 容量 | 4bit以上で動く | 一段下との差 | その容量で動く最大のモデル |
|---|---|---|---|
| 8GB | 87 / 204 | — | Nemotron Nano 12B v2(12.31B) |
| 12GB | 100 / 204 | +13本 | ABEJA Qwen3 14B Agentic(14.77B) |
| 16GB | 111 / 204 | +11本 | Qwen3.8 27B(27.32B) |
| 24GB | 158 / 204 | +47本 | Seed-OSS 36B(36.15B) |
差がいちばん大きいのは16GBから24GBへの一段で、ここで47本増えます。予算を積む余地があるなら、この段を越えられるかどうかが分かれ目です。
このシリーズで勧めやすい構成
VRAM 16GBを積んだ上位構成が、この世代のノートで狙う位置です。画像生成もローカルLLMもひととおり動き、持ち運べる。12GB以下の構成は、置き場所が決まっているならデスクトップを選んだほうが同じ予算でより上の構成に手が届きます。
避けたい選び方
同じ型番だからとデスクトップ版と同じ性能を期待するのは外れます。ノート版はVRAMも電力枠も別物で、薄型の筐体ではさらに絞られます。カタログの型番ではなく、その機種のVRAM容量とTGPを見ましょう。
買うときの見どころ
ノートはあとからGPUを替えられません。買うときのVRAMが、そのまま数年間の上限になります。予算が許すなら一段上の容量を選んでおくのが安全です。バッテリー駆動時は電力枠が絞られるので、生成作業はAC接続が前提と考えてください。
このシリーズで何ができるか
手元で動かすAIの用途ごとに、このシリーズの何機種が要件を満たすかです。クラウドで動くAI(ChatGPT・Claude・Gemini)はどの機種でも使えるので含めていません。
| 用途 | 必要な容量 | このシリーズでは |
|---|---|---|
| Stable Diffusion / SDXL | VRAM 12GB | 3機種(最小はGeForce RTX 5070 Ti Laptop) |
| FLUX / 高品質画像生成 | VRAM 16GB | 2機種(最小はGeForce RTX 5080 Laptop) |
| 動画生成AI(Wan / Hunyuan / LTX) | VRAM 24GB | 1機種(最小はGeForce RTX 5090 Laptop) |
| ローカルLLM(8Bクラス) | VRAM 8GB | 5機種(最小はGeForce RTX 5060 Laptop) |
| ローカルLLM(27〜32Bクラス) | VRAM 24GB | 1機種(最小はGeForce RTX 5090 Laptop) |
| ローカルLLM(70B〜120B MoE) | VRAM 40GB | このシリーズでは容量が足りない |
| 文字起こし(Whisper) | VRAM 6GB | 5機種(最小はGeForce RTX 5060 Laptop) |
速度の数字をどれだけ信用してよいか
このシリーズの5機種のうち、llama.cppの公開ベンチマークで速度を補正できているのは1機種です。残りは同系統の係数を流用した推定で、表では「補正済み」「推定」の印で区別しています。帯域幅は384〜896GB/sの幅があり、上下で約2.3倍。同じモデルを載せたときの生成速度も、おおむねこの比に沿って開きます。
買う前に確認すること: 同じGPUでもノートの筐体によって電力枠(TGP)が違い、実際の速度は機種ごとに変わります。薄型モデルでは長時間の推論でクロックが落ちます。
量子化を落とすと、どこまで動くか
このシリーズの上位機(GeForce RTX 5090 Laptop・VRAM24GB)で、標準の4bitでは溢れるものの、より小さい量子化にすれば収まるモデルです。4本あり、最大はKimi Linear 48B-A3B(49.12B)。ファイルが小さくなるぶん回答の品質は少し落ちますが、CPUオフロードで待たされるよりは実用的なことが多い選択肢です。
| モデル | パラメータ | 落とすなら | 必要 | 推定速度 |
|---|---|---|---|---|
| Kimi Linear 48B-A3B | 49.12B | 3bit(Q3_K_M) | 22GB | 約250 tok/s補正済み |
| Tanuki-8x8B | 46.97B | 3bit(Q3_K_M) | 23GB | 約53 tok/s補正済み |
| RakutenAI-2.0 8x7B | 46.83B | 3bit(Q3_K_M) | 23GB | 約53 tok/s補正済み |
| Mixtral 8x7B | 46.7B | 3bit(Q3_K_M) | 23GB | 約53 tok/s補正済み |
それでも収まらないモデルのうち、いちばん惜しいのはQwen3-Next 80B-A3Bで、VRAMがあと約24GB足りません。ここから先は、容量の大きい機種に替えるか、システムメモリへのオフロードを受け入れるかの判断になります。
同じ容量を別の系統で買うなら
VRAM24GBという容量は、他の系統でも手に入ります。動くモデルは同じで、差が出るのは速度と、CUDAが要るツールを使えるかどうかです。
| 機種 | シリーズ | 帯域幅 | この機種比 |
|---|---|---|---|
| GeForce RTX 3090 Ti | RTX 30 | 1008 GB/s | 1.13倍 |
| GeForce RTX 4090 | RTX 40 | 1008 GB/s | 1.13倍 |
| Radeon RX 7900 XTX | RX 7000 | 960 GB/s | 1.07倍 |
| GeForce RTX 3090 | RTX 30 | 936 GB/s | 1.04倍 |
このシリーズの選びどころ
入口: GeForce RTX 5060 Laptop(8GB)で87モデル。バランス: GeForce RTX 5080 Laptop(16GB)で111モデル、その中で快適に動くのは111本。上限: GeForce RTX 5090 Laptop(24GB)で158モデル。同じシリーズ内では容量の差がそのまま動くモデル数の差になり、帯域幅の差は速度に効きます。
代表的なモデルが動くか
よく使われる5本について、シリーズ内の各機種で4bit以上の量子化がメモリに収まるかどうかです。◯は収まる、△は量子化を落とせば収まる、×は収まりません。速度は推定値です。
| 機種 | Qwen3 8B 8.19B | Gemma 3 12B 11.77B | Gemma 3 27B 27.01B | gpt-oss-20b 20.91B | Llama 3.3 70B 70.55B |
|---|---|---|---|---|---|
| GeForce RTX 5060 Laptop | ◯ 46 tok/s | △ 46 tok/s | × | × | × |
| GeForce RTX 5070 Laptop | ◯ 46 tok/s | △ 46 tok/s | × | × | × |
| GeForce RTX 5070 Ti Laptop | ◯ 56 tok/s | ◯ 51 tok/s | △ 51 tok/s | × | × |
| GeForce RTX 5080 Laptop | ◯ 74 tok/s | ◯ 53 tok/s | △ 49 tok/s | ◯ 190 tok/s | × |
| GeForce RTX 5090 Laptop | ◯ 64 tok/s | ◯ 46 tok/s | ◯ 26 tok/s | ◯ 160 tok/s | × |
容量ごとの詳細
他のシリーズと比べる
| シリーズ | 最上位の機種 | 容量 | 帯域幅 | 動くモデル |
|---|---|---|---|---|
| RTX 50 Laptop(このページ) | GeForce RTX 5090 Laptop | 24GB | 896 GB/s | 158 |
| RTX 50 | GeForce RTX 5090 | 32GB | 1792 GB/s | 162 |
| RTX 40 | GeForce RTX 4090 | 24GB | 1008 GB/s | 158 |
| RTX 30 | GeForce RTX 3090 | 24GB | 936 GB/s | 158 |
| RTX 20 | GeForce RTX 2060 12GB | 12GB | 336 GB/s | 100 |
| RTX Ada | RTX 6000 Ada | 48GB | 960 GB/s | 174 |
| RTX 40 Laptop | GeForce RTX 4090 Laptop | 16GB | 576 GB/s | 111 |
よくある質問
RTX 50 LaptopシリーズでAI用途に選ぶならどれ?
VRAMの容量で決まります。当サイトのデータでは、GeForce RTX 5080 Laptopが111モデル(その中で快適に動くのは111本)で、容量あたりの選択肢が広い位置です。GeForce RTX 5090 Laptopなら158モデルまで広がります。
RTX 50 Laptopで動く最大のモデルは?
GeForce RTX 5090 LaptopでSeed-OSS 36B(36.15B)まで4bitで動きます。
同じ型番でVRAM容量が違うことはありますか?
あります。RTX 4060 Tiは8GB版と16GB版、RTX 3080は10GB版と12GB版があり、AI用途では別物として扱う必要があります。購入時は型番の末尾の容量まで確認してください。