M1シリーズでローカルAIはどこまで動くか(2026年10月)
初代Apple Silicon。16GB構成でも8Bクラスが動きます。当サイトの204モデルのデータベースで、シリーズ内の各機種で何本動くかを並べました。
| 機種 | メモリ | 帯域幅 | 動くモデル | 快適に動く | 動く最大 |
|---|---|---|---|---|---|
| Apple M1(8GB) | 8GB | 68.25 GB/s | 54 / 204 | 18 | LFM2.5 8B-A1B |
| Apple M1(16GB) | 16GB | 68.25 GB/s | 100 / 204 | 18 | ABEJA Qwen3 14B Agentic |
| Apple M1 Pro(16GB) | 16GB | 200 GB/s | 100 / 204 | 49 | ABEJA Qwen3 14B Agentic |
| Apple M1 Pro(32GB) | 32GB | 200 GB/s | 158 / 204 | 73 | Seed-OSS 36B |
| Apple M1 Max(32GB) | 32GB | 400 GB/s | 158 / 204 | 116 | Seed-OSS 36B |
| Apple M1 Max(64GB) | 64GB | 400 GB/s | 174 / 204 | 120 | Hunyuan-A13B 80B |
| Apple M1 Ultra(64GB) | 64GB | 800 GB/s | 174 / 204 | 134 | Hunyuan-A13B 80B |
| Apple M1 Ultra(128GB) | 128GB | 800 GB/s | 188 / 204 | 139 | Step-3.7-Flash |
M1をAI用途で見ると
初代のApple Siliconです。世代としては古いものの、ユニファイドメモリという構造は当時から同じで、16GB構成でも8Bクラスの言語モデルが動きます。すでに持っている人が「今のMacで何ができるか」を確かめる対象として意味のある世代です。
これから買うなら、同じ予算で新しい世代の中古を探すほうが帯域幅で有利です。手元にあるなら、まず動かしてみてから買い替えを考える順番が無駄になりません。
容量を一段上げると何本増えるか
このシリーズの中で、ユニファイドメモリの容量ごとに4bit以上で動くモデル数がどう変わるかです。同じ容量の機種が複数ある場合は、最も多く動く機種の値を採っています。
| 容量 | 4bit以上で動く | 一段下との差 | その容量で動く最大のモデル |
|---|---|---|---|
| 8GB | 54 / 204 | — | LFM2.5 8B-A1B(8.47B) |
| 16GB | 100 / 204 | +46本 | ABEJA Qwen3 14B Agentic(14.77B) |
| 32GB | 158 / 204 | +58本 | Seed-OSS 36B(36.15B) |
| 64GB | 174 / 204 | +16本 | Hunyuan-A13B 80B(80.39B) |
| 128GB | 188 / 204 | +14本 | Step-3.7-Flash(196.96B) |
差がいちばん大きいのは16GBから32GBへの一段で、ここで58本増えます。予算を積む余地があるなら、この段を越えられるかどうかが分かれ目です。
このシリーズで勧めやすい構成
手元にあるM1機で何が動くかを確かめる、というのがこの世代の主な使い道です。16GB構成なら8Bクラスの言語モデルが動き、ローカルAIの感触をつかむには足ります。Pro・Maxの大容量構成は中古価格次第で今も選択肢に入ります。
避けたい選び方
これから新しく買うなら、同じ予算で新しい世代の中古を探すほうが帯域幅で有利です。8GB構成は実効容量が小さく、常用は勧められません。
買うときの見どころ
中古価格はこなれています。バッテリーの状態、キーボードの世代、メモリとSSDの構成を確認しましょう。まず手元のM1で動かしてみてから買い替えを考える順番なら、無駄な出費を避けられます。
このシリーズで何ができるか
手元で動かすAIの用途ごとに、このシリーズの何機種が要件を満たすかです。クラウドで動くAI(ChatGPT・Claude・Gemini)はどの機種でも使えるので含めていません。
| 用途 | 必要な容量 | このシリーズでは |
|---|---|---|
| Stable Diffusion / SDXL | 統合32GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| FLUX / 高品質画像生成 | 統合32GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| 動画生成AI(Wan / Hunyuan / LTX) | 統合64GB | CUDA前提のツールが多く不向き |
| ローカルLLM(8Bクラス) | 統合16GB | 7機種(最小はApple M1(16GB)) |
| ローカルLLM(27〜32Bクラス) | 統合34GB | 3機種(最小はApple M1 Max(64GB)) |
| ローカルLLM(70B〜120B MoE) | 統合64GB | 3機種(最小はApple M1 Max(64GB)) |
| 文字起こし(Whisper) | 統合16GB | 7機種(最小はApple M1(16GB)) |
速度の数字をどれだけ信用してよいか
このシリーズの8機種のうち、llama.cppの公開ベンチマークで速度を補正できているのは8機種です。残りは同系統の係数を流用した推定で、表では「補正済み」「推定」の印で区別しています。帯域幅は68.25〜800GB/sの幅があり、上下で約11.7倍。同じモデルを載せたときの生成速度も、おおむねこの比に沿って開きます。
買う前に確認すること: 8GB構成は実効容量がかなり小さく、モデルを読み込むだけでスワップが始まります。SSDの寿命にも関わるので、常用は避けてください。
量子化を落とすと、どこまで動くか
このシリーズの上位機(Apple M1 Ultra(128GB)・ユニファイドメモリ128GB)で、標準の4bitでは溢れるものの、より小さい量子化にすれば収まるモデルです。5本あり、最大はDeepSeek-V4-Flash(284.33B)。ファイルが小さくなるぶん回答の品質は少し落ちますが、CPUオフロードで待たされるよりは実用的なことが多い選択肢です。
| モデル | パラメータ | 落とすなら | 必要 | 推定速度 |
|---|---|---|---|---|
| DeepSeek-V4-Flash | 284.33B | 2bit(IQ2_M) | 88GB | 約54 tok/s補正済み |
| Inkling Small 264B | 263.66B | 2bit(IQ2_M) | 80GB | 約66 tok/s補正済み |
| Qwen3 235B-A22B | 235.09B | 2bit(Q2_K) | 84GB | 約29 tok/s補正済み |
| MiniMax-M2.5 229B-A10B | 228.69B | 2bit(Q2_K) | 82GB | 約55 tok/s補正済み |
| Step-3.7-Flash | 196.96B | 4bit(IQ4_XS) | 92GB | 約46 tok/s補正済み |
それでも収まらないモデルのうち、いちばん惜しいのはGLM-5.3-Flashで、ユニファイドメモリがあと約55GB足りません。ここから先は、容量の大きい機種に替えるか、システムメモリへのオフロードを受け入れるかの判断になります。
同じ容量を別の系統で買うなら
ユニファイドメモリ128GBという容量は、他の系統でも手に入ります。動くモデルは同じで、差が出るのは速度と、CUDAが要るツールを使えるかどうかです。
| 機種 | シリーズ | 帯域幅 | この機種比 |
|---|---|---|---|
| Apple M2 Ultra(128GB) | M2 | 800 GB/s | 1.00倍 |
| Apple M5 Max(128GB) | M5 | 614 GB/s | 0.77倍 |
| Apple M4 Max(128GB) | M4 | 546 GB/s | 0.68倍 |
| Apple M3 Max(128GB) | M3 | 400 GB/s | 0.50倍 |
このシリーズの選びどころ
入口: Apple M1(8GB)(8GB)で54モデル。バランス: Apple M1 Max(64GB)(64GB)で174モデル、その中で快適に動くのは120本。上限: Apple M1 Ultra(128GB)(128GB)で188モデル。Macはメモリを後から増やせないため、購入時の容量がそのまま寿命になります。
代表的なモデルが動くか
よく使われる5本について、シリーズ内の各機種で4bit以上の量子化がメモリに収まるかどうかです。◯は収まる、△は量子化を落とせば収まる、×は収まりません。速度は推定値です。
| 機種 | Qwen3 8B 8.19B | Gemma 3 12B 11.77B | Gemma 3 27B 27.01B | gpt-oss-20b 20.91B | Llama 3.3 70B 70.55B |
|---|---|---|---|---|---|
| Apple M1(8GB) | △ 12 tok/s | × | × | × | × |
| Apple M1(16GB) | ◯ 5.9 tok/s | ◯ 5.5 tok/s | △ 5.5 tok/s | × | × |
| Apple M1 Pro(16GB) | ◯ 17 tok/s | ◯ 16 tok/s | △ 16 tok/s | × | × |
| Apple M1 Pro(32GB) | ◯ 17 tok/s | ◯ 12 tok/s | ◯ 8.1 tok/s | ◯ 44 tok/s | × |
| Apple M1 Max(32GB) | ◯ 31 tok/s | ◯ 22 tok/s | ◯ 15 tok/s | ◯ 79 tok/s | × |
| Apple M1 Max(64GB) | ◯ 31 tok/s | ◯ 22 tok/s | ◯ 9.8 tok/s | ◯ 79 tok/s | ◯ 6.6 tok/s |
| Apple M1 Ultra(64GB) | ◯ 46 tok/s | ◯ 33 tok/s | ◯ 15 tok/s | ◯ 120 tok/s | ◯ 9.8 tok/s |
| Apple M1 Ultra(128GB) | ◯ 46 tok/s | ◯ 33 tok/s | ◯ 15 tok/s | ◯ 120 tok/s | ◯ 5.6 tok/s |
容量ごとの詳細
他のシリーズと比べる
| シリーズ | 最上位の機種 | 容量 | 帯域幅 | 動くモデル |
|---|---|---|---|---|
| M1(このページ) | Apple M1 Ultra(128GB) | 128GB | 800 GB/s | 188 |
| M4 | Apple M4 Max(128GB) | 128GB | 546 GB/s | 188 |
| M5 | Apple M5 Ultra(512GB) | 512GB | 1228 GB/s | 203 |
| M3 | Apple M3 Ultra(512GB) | 512GB | 800 GB/s | 203 |
| M2 | Apple M2 Ultra(192GB) | 192GB | 800 GB/s | 192 |
よくある質問
M1シリーズでAI用途に選ぶならどれ?
ユニファイドメモリの容量で決まります。当サイトのデータでは、Apple M1 Max(64GB)が174モデル(その中で快適に動くのは120本)で、容量あたりの選択肢が広い位置です。Apple M1 Ultra(128GB)なら188モデルまで広がります。
M1で動く最大のモデルは?
Apple M1 Ultra(128GB)でStep-3.7-Flash(196.96B)まで4bitで動きます。