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MXFP4とは — 必要メモリと選びどころ(2026年10月)

OpenAIのgpt-ossシリーズなどが採用する4bit形式です。モデル側が最初からこの形式で配布されます。

4.25平均ビット数
27%元のbf16に対するサイズ
23この形式が公開されているモデル(全204本中)
2VRAM 16GBに載る数

どういう仕組みか

Microscaling FP4という規格に基づく4bit浮動小数点形式で、平均4.25ビット前後。後から量子化するのではなく、学習・配布の段階でこの形式が前提になっているモデルがあり、その場合は他の量子化を選ぶ必要がありません。MoE部分だけに適用する MXFP4_MOE という派生もあります。

品質はどう変わるか

モデル提供側が想定した形式なので、後付けの量子化と違って品質の目減りを気にせず使えます。gpt-oss-20bがVRAM 16GBに収まるのはこの形式のおかげです。

選ぶ場面

gpt-ossなど、この形式で配布されているモデルを使うとき。選択の余地はなく、それが標準です。

近い形式との使い分け

後から量子化する形式と違い、モデル側が最初からこの形式を前提にしています。そのため「4bitに落としたぶん品質が下がる」という考え方が当てはまりません。同じモデルに他の量子化版が配布されていることもありますが、この形式が標準です。

つまずきどころ

対応していないツールやバージョンでは読み込めないことがあります。動かないときは、まずツールを新しくするのが先です。GGUFの仕様は更新が続いているので、モデルが新しいほどツール側の版数が効いてきます。

品質が落ちたと感じたときの確かめ方

想定された形式なので、品質を疑って他の量子化を探す必要は基本的にありません。速度が出ないときに見るのは量子化ではなく、GPUに全層が載っているかどうかとコンテキスト長の設定です。

この形式が持つ意味

他の形式との決定的な違いは、量子化が「後工程」ではないことです。Q4_K_MやIQ4_XSは、bf16で配布されたモデルを有志が変換して作ります。元の重みから情報を削るので、どこをどれだけ削るかで品質が変わり、同じ4bitでも配布元によって結果が違ってきます。

MXFP4はそこが逆で、モデルを出す側がこの形式を前提に調整したうえで配布します。使う側から見れば「これが正規版」であり、他の量子化を探す動機がほとんどありません。実際の効きどころは容量です。20Bクラスのモデルがbf16なら40GB前後になるところ、この形式なら十数GBに収まり、VRAM 16GBの一般的なGPUに載ります。

これまで「20BはGPU1枚では無理」とされていたものを、GPU1枚で動かせるようにした形式です。一方で、対応しているツールの版数を選ぶ点は他の形式より厳しくなります。動かないときにまず疑うのはモデルではなくツール側で、GGUFの仕様更新に追いついているかを確認するのが先です。

容量別に何本動くか

メモリ容量MXFP4で収まるモデル数
VRAM 8GB / Mac 8GB相当(実効5.4GB)0 / 23
VRAM 12GB / Mac 12GB相当(実効8.0GB)1 / 23
VRAM 16GB / Mac 16GB相当(実効11GB)1 / 23
VRAM 24GB / Mac 24GB相当(実効16GB)2 / 23
VRAM 32GB / Mac 32GB相当(実効21GB)8 / 23
Mac 48GB相当(実効36GB)11 / 23
Mac 64GB相当(実効48GB)12 / 23
Mac 128GB相当(実効96GB)17 / 23

MXFP4での必要メモリ一覧(23モデル)

ファイルサイズはHugging Faceの実サイズ、必要メモリはそれにKVキャッシュ(8,192トークン)と計算バッファを足した値です。

モデルパラメータファイル必要メモリ動く最小のGPU動く最小のMac
LFM2.5 8B-A1BMXFP4_MOE8.47B5.0GB5.7GBVRAM 8GB〜16GB〜
gpt-oss-20b20.91B11GB12GBVRAM 16GB〜24GB〜
Gemma 4 26B-A4BMXFP4_MOE25.23B15GB17GBVRAM 20GB〜32GB〜
GLM-4.7-Flash 30B-A3BMXFP4_MOE29.94B16GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
LLM-jp-4 32B-A3B thinkingMXFP4_MOE32.14B17GB18GBVRAM 20GB〜32GB〜
North Mini Code 1.0MXFP4_MOE30.48B17GB19GBVRAM 20GB〜32GB〜
Qwen3.5 35B-A3BMXFP4_MOE34.66B20GB21GBVRAM 24GB〜32GB〜
Nemotron 3 Nano Omni 30B-A3BMXFP4_MOE31.58B20GB21GBVRAM 24GB〜32GB〜
Ornith 1.0 35B-A3BMXFP4_MOE34.66B20GB21GBVRAM 24GB〜36GB〜
Qwen-AgentWorld 35B-A3BMXFP4_MOE34.66B20GB21GBVRAM 24GB〜36GB〜
Qwen3.6 35B-A3BMXFP4_MOE34.66B20GB21GBVRAM 24GB〜36GB〜
Qwen3-Coder-Next 80B-A3BMXFP4_MOE79.67B45GB47GBVRAM 48GB〜64GB〜
gpt-oss-120b116.83B59GB62GB不可96GB〜
GPT-OSS-Swallow 120BMXFP4_MOE116.83B59GB62GB不可96GB〜
Laguna S 2.1 118B-A8BMXFP4_MOE117.56B66GB69GB不可96GB〜
Mistral Small 4 119BMXFP4_MOE118.97B67GB70GB不可96GB〜
Qwen3.5 122B-A10BMXFP4_MOE122.11B70GB72GB不可128GB〜
Step-3.7-FlashMXFP4_MOE196.96B110GB114GB不可192GB〜
MiniMax-M2.5 229B-A10BMXFP4_MOE228.69B115GB121GB不可192GB〜
Inkling Small 264BMXFP4_MOE263.66B147GB152GB不可256GB〜
MiMo-V2.6-Flash-RL308.78B156GB161GB不可256GB〜
Qwen3.5 397B-A17BMXFP4_MOE396.35B221GB228GB不可512GB〜
RakutenAI-3.0 671B-A37BMXFP4_MOE671.03B340GB352GB不可512GB〜

他の形式との比較

形式平均ビット数MXFP4に対するサイズ位置づけ
Q4_K_M4.8113%ローカルLLMで最も広く使われている量子化です
IQ4_XS4.3101%Q4_K_Mより1割ほど小さい4bit量子化です
Q5_K_M5.7134%4bitより一段品質に寄せた5bit量子化です
Q6_K6.6155%6bit量子化
Q8_08.5200%8bit量子化
Q3_K_M3.992%3bit量子化
Q2_K2.661%2bit量子化
MXFP4(このページ)4.25100%OpenAIのgpt-ossシリーズなどが採用する4bit形式です

よくある質問

MXFP4とは何ですか?

Microscaling FP4という規格に基づく4bit浮動小数点形式で、平均4.25ビット前後。後から量子化するのではなく、学習・配布の段階でこの形式が前提になっているモデルがあり、その場合は他の量子化を選ぶ必要がありません。MoE部分だけに適用する MXFP4_MOE という派生もあります。

MXFP4で品質はどれくらい落ちますか?

モデル提供側が想定した形式なので、後付けの量子化と違って品質の目減りを気にせず使えます。gpt-oss-20bがVRAM 16GBに収まるのはこの形式のおかげです。

MXFP4はどんなときに選びますか?

gpt-ossなど、この形式で配布されているモデルを使うとき。選択の余地はなく、それが標準です。

MXFP4のモデルを、他の量子化に変換して使えますか

技術的には可能ですが、意味がありません。この形式はモデル側が前提として調整したもので、そこから別の形式に変換すると二度目の量子化になり、品質だけが落ちます。容量を減らしたいなら、形式を変えるのではなく1つ小さいモデルを選ぶほうが結果が安定します。

対応しているかどうかは、どう確かめればいいですか

使っているツールを最新にしたうえで、実際に読み込んでみるのが早い方法です。読み込めなければ、対応していない形式である旨がエラーに出ます。llama.cppを直接使っているなら、ビルドの日付が新しいかどうかが判断材料になります。OllamaやLM Studioなら、アプリの更新で解決することがほとんどです。

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