LFM2.5 1.2B JP を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)
日本語向けに調整された1.2B。GPUなしのメモリ8GBのノートでも軽く動く
編集部の見立て
1.17Bという小ささより目を引くのは中身の作りです。16層の中でKVを抱えるのは6層に限られ、ほかの10層は畳み込みのブロック。1トークンあたりのKVは12KBしかなく、32Kまで伸ばしても0.4GBで済みます。配布元は、ツール呼び出しや決まった形式での出力、日英の対話アシスタントを推奨し、細かな知識を問う用途は勧めていません。
GPUなしのDDR4-3200・メモリ8GBのPCで推定29.5tok/s。社内の古いノートに常駐させる用途に向きます。
量子化別の必要メモリ
ファイルサイズは Hugging Face(LiquidAI/LFM2.5-1.2B-JP-202606-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(16層・文脈全体を見る層は6層だけ)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。
| 量子化 | ファイル | KVキャッシュ(8k) | 必要合計 | GPUなら | Macなら |
|---|---|---|---|---|---|
| 4bit(Q4_K_M) 標準。迷ったらこれ | 0.7GB | 0.1GB | 1.3GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 5bit(Q5_K_M) 品質重視 | 0.8GB | 0.1GB | 1.4GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 6bit(Q6_K) ほぼ無劣化 | 0.9GB | 0.1GB | 1.5GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 8bit(Q8_0) 無劣化に近い | 1.2GB | 0.1GB | 1.8GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 16bit(F16) 元精度 | 2.2GB | 0.1GB | 2.8GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
モデルの構造と、必要メモリの増え方
LFM2.5 1.2B JPはLiquid AIが2026年5月に公開した1.17Bのモデルです。GGUFのヘッダには16層と書かれており、全パラメータを毎回読み出すdense型なので、生成速度はファイルサイズとメモリ帯域幅でほぼ決まります。16層のうち注意機構でKVキャッシュを持つのは6層だけで、残り10層は線形注意やSSMなどKVを持たない層です。
KVヘッド8・head次元64で、同じ層数の一般的なモデルよりKVキャッシュが小さく済みます。1トークンあたりのKVキャッシュは約12KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで0.1GB、学習時の上限32,768トークンまで伸ばすと0.4GBです。
このモデルを実際に使うなら
llama.cppで読むには、lfm2という新しい構造に対応した版が要ります。古いOllamaやLM Studioで読み込みに失敗したら、まずアプリの更新から。配布元はtemperature 0.1と低めの設定を勧めていて、指示と出力の形をはっきり書いた定型処理で力を出す作りです。
量子化はQ8_0でも1.2GBなので、小さくする理由は見当たりません。Apple M2(8GB)ならQ4_K_Mで推定111.9tok/s。比べる相手はSarashina2.2 1BとRakutenAI-2.0 miniで、KVはこの中でいちばん軽い。長めの入力を渡すならこちら。
ライセンスはLiquid AI独自のもの(other)なので、アプリに組み込んで配る前に条件を読んでおきましょう。知識の区切りは2024年半ばだと配布元は書いています。
このモデルの系統
GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはlfm2で、当サイト収録の204モデル中3本が同じ系統です。LFM2系。短い畳み込み層と注意機構の層を混ぜた小型向けの構造で、KVキャッシュが小さく省メモリです。
配布元はLiquidAI/LFM2.5-1.2B-JP-202606-GGUF、元になったモデルはLiquidAI/LFM2.5-1.2B-JP-202606です。
得意分野は日本語の文章です。
同じLiquid AIのモデルでは、サイズの近いものにLFM2.5 2.6B(2.7B)、LFM2.5-VL 3B(2.7B)、LFM2.5 8B-A1B(8.47B)があります。
コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか
長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。4bit(Q4_K_M)(0.7GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。全域注意が6層だけのハイブリッド構成なので、長文でもKVの増え方が緩やかです。
| コンテキスト | KVキャッシュ | 必要合計 | 必要なGPU | 必要なMac |
|---|---|---|---|---|
| 4,096 | 0.0GB | 1.2GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 8,192既定 | 0.1GB | 1.3GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 16,384 | 0.2GB | 1.4GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
| 32,768 | 0.4GB | 1.6GB | VRAM 4GB〜 | 8GB〜 |
KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約0.4GBから約0.2GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。
同じサイズ帯の他のモデル
| モデル | 開発元 | 4bitで必要 | 一言 |
|---|---|---|---|
| Llama 3.2 1B | Meta | 1.5GB | Llamaの最小。GPUなしのメモリ8GBのPCでも軽い |
| EXAONE 4.0 1.2B | LG AI Research | 1.7GB | EXAONE 4.0の最小1.2B。GPUなしのメモリ8GBのPCでも動く |
| Gemma 3 1B | 1.3GB | Gemma 3の1B。文章専用の小型で、GPUなしのメモリ8GBでも動く | |
| Sarashina2.2 1B | SB Intuitions | 2.0GB | Sarashina2.2の1B。ファイルは1GB未満で、GPUなしの古いノートでも動く |
| RakutenAI-2.0 mini | 楽天 | 1.7GB | 楽天の小型1.5B。GPUなしのノートでも動く |
| TinySwallow 1.5B | Sakana AI | 1.7GB | 大きいモデルから知識を移した日本語の小型。GPUなしのPCでも軽い |
4bit(Q4_K_M)が動く機種と推定速度
4bit(Q4_K_M)なら142機種で20 tok/s以上、0機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。
快適 20 tok/s以上(142機種)
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- Apple M5 Ultra(96GB) 約900 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(256GB) 約900 tok/s推定
- Apple M5 Ultra(512GB) 約900 tok/s推定
- GeForce RTX 5080 約890 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5080 Laptop 約880 tok/s推定
- GeForce RTX 5070 Ti 約870 tok/s補正済み
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- GeForce RTX 3080 12GB 約850 tok/s推定
- GeForce RTX 3080 Ti 約850 tok/s推定
- GeForce RTX 3090 Ti 約840 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3090 約770 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5090 Laptop 約770 tok/s補正済み
- Radeon RX 7900 XTX 約740 tok/s推定
- GeForce RTX 4080 SUPER 約730 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4080 約700 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3080 10GB 約680 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5070 Ti Laptop 約660 tok/s推定
- GeForce RTX 4070 Ti SUPER 約650 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(48GB) 約640 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(64GB) 約640 tok/s補正済み
- Apple M5 Max(128GB) 約640 tok/s補正済み
- GeForce RTX 5070 約620 tok/s補正済み
- Radeon RX 7900 XT 約610 tok/s推定
- Apple M2 Ultra(64GB) 約610 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(128GB) 約610 tok/s補正済み
- Apple M2 Ultra(192GB) 約610 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(96GB) 約590 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(256GB) 約590 tok/s補正済み
- Apple M3 Ultra(512GB) 約590 tok/s補正済み
- GeForce RTX 4090 Laptop 約570 tok/s推定
- GeForce RTX 3070 Ti 約560 tok/s推定
- Apple M5 Max(36GB) 約560 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(64GB) 約550 tok/s補正済み
- Apple M1 Ultra(128GB) 約550 tok/s補正済み
- GeForce RTX 2080 Ti 約530 tok/s補正済み
- GeForce RTX 3080 Ti Laptop 約500 tok/s推定
- Apple M4 Max(48GB) 約500 tok/s補正済み
- Apple M4 Max(64GB) 約500 tok/s補正済み
- ほか102機種
実用 8〜20 tok/s(0機種)
- なし
遅い 動くが遅い(0機種)
- なし
メモリに一部を逃がせば動く(0機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)
- なし
動かない機種(0)を見る
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LFM2.5 1.2B JPは4bit(Q4_K_M)で0.7GB、8bitのQ8_0なら1.2GB。精度違いを3種類そろえるだけで約2.4GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。
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よくある質問
LFM2.5 1.2B JPを動かすのに必要なVRAMは?
4bit量子化(4bit(Q4_K_M))でファイル0.7GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約1.3GBが必要です。GPU単体ならGeForce RTX 3050 Laptop(VRAM 4GB)から実用速度で動きます。
LFM2.5 1.2B JPはMacで動く?
動きます。ユニファイドメモリ8GB以上のApple Silicon(例: Apple M2(8GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。
このクラスの選び方: ローカルLLM(8Bクラス)に必要なPC / MacかWindowsか