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Kimi K2.6 を動かすPCスペック(必要VRAM・メモリ・速度の目安)

総1T・アクティブ32BのMoE。2〜3bitでも300GBを超え、Mac 512GBの構成が対象

329GB4bitで動かすのに要るメモリ(会話8,192トークン分込み)
ユニファイドメモリ向けGPU1枚のVRAMでは足りない
512GB実用になるいちばん小さいMac: M5 Ultra(512GB)
262,144最大コンテキスト(学習時)

編集部の見立て

総1兆パラメータ、1トークンで動くのは32BというMoonshot AIの大型MoEで、画像を最初から扱うマルチモーダル設計です。配布元が強調するのは長時間のコーディングと、最大300のサブエージェントを並列に動かす使い方。当サイトの計算では、3bit台のQ3_K_Mでも8kの文脈込みで449.4GBになり、実効384GBのM5 Ultra(512GB)に65.4GB足りません。

手元の1台で動かす対象ではない、というのが編集部の判断。使うならAPI経由が現実的です。

量子化別の必要メモリ

ファイルサイズは Hugging Face(bartowski/moonshotai_Kimi-K2.6-GGUF) に置かれている実際のファイルサイズです。KVキャッシュ(会話の作業メモリ)は8,192トークン・fp16として、モデルの構造(61層・KVを圧縮するMLA方式)から計算しています。必要メモリの合計には計算用のバッファも含めています。

量子化ファイルKVキャッシュ(8k)必要合計GPUならMacなら
2bit(IQ2_M)
品質劣化大。最後の手段
318GB1.0GB329GBGPU単体では不可512GB〜
2bit(Q2_K)
品質劣化大。最後の手段
334GB1.0GB345GBGPU単体では不可512GB〜
3bit(Q3_K_M)
メモリ優先
435GB1.0GB449GBGPU単体では不可不可
3bit(IQ3_M)
メモリ優先
455GB1.0GB470GBGPU単体では不可不可

モデルの構造と、必要メモリの増え方

Kimi K2.6はMoonshot AIが2026年4月に公開した1026.41Bのモデルです。GGUFのヘッダには61層と書かれており、総パラメータ1026.41Bのうち、1トークンの生成で実際に読むのは約32Bです(MoE)。メモリには全部を載せる必要がある一方、毎回読み出す量はアクティブパラメータのぶんで済むため、同じサイズのdense型より速く動きます。

KVを低ランク(rank 512)に圧縮するMLA方式です。同じ規模の一般的なモデルよりKVキャッシュが小さく済みます。1トークンあたりのKVキャッシュは約130KB(fp16)で、コンテキスト長にそのまま比例します。実際の値は、8,192トークンで1.0GB、128Kトークンまで伸ばすと16GBです。

このモデルを実際に使うなら

それでも手元でというなら、IQ2_Mの318.3GBが唯一の選択肢になります。M5 UltraかM3 Ultraの512GB構成なら、実効384GBの内側にファイルは収まる計算。ただし2bit台のIQ2_Mまで落とした状態の話で、このページの表は3bit台のQ3_K_Mを基準にしているため、動く機種がない扱いになります。

KVはMLAで1トークン130KB。学習時上限の256kトークンを使うと約32.5GBが上乗せされ、IQ2_Mと合わせて350GBを超えます。視覚側はMoonViTの400Mエンコーダー。配布元の評価はtemperature 1.0、top_p 1.0で行われています。

ライセンスはotherに分類され、利用条件はMoonshot AIの規約次第です。24時間動き続けるエージェントに使う想定も書かれていますが、常時稼働ならなおさらAPIのほうが向いています。

このモデルの系統

GGUFヘッダに書かれたアーキテクチャはdeepseek2で、当サイト収録の204モデル中4本が同じ系統です。DeepSeek系。KVを圧縮するMLAを使い、同規模のモデルよりKVキャッシュが小さく済みます。

配布元はbartowski/moonshotai_Kimi-K2.6-GGUF、元になったモデルはmoonshotai/Kimi-K2.6です。

得意分野はコードを書く作業、画像を含む文書の読み取りです。

同じMoonshot AIのモデルでは、サイズの近いものにKimi Linear 48B-A3B(49.12B)があります。

コンテキスト長を伸ばすと必要メモリはどう増えるか

長い文書を渡す、会話を続ける、コードベース全体を読ませる。こうした使い方ではコンテキスト長を伸ばしますが、その分KVキャッシュがメモリを食います。2bit(IQ2_M)(318GB)を前提に、コンテキスト長ごとの必要メモリを計算しました。MLA(圧縮KV)採用のため、長いコンテキストでもKVが小さく収まります。

コンテキストKVキャッシュ必要合計必要なGPU必要なMac
4,0960.5GB329GBGPU単体では不可512GB〜
8,192既定1.0GB329GBGPU単体では不可512GB〜
16,3842.0GB330GBGPU単体では不可512GB〜
32,7684.1GB332GBGPU単体では不可512GB〜
65,5368.1GB336GBGPU単体では不可512GB〜
131,07216GB345GBGPU単体では不可512GB〜

KVキャッシュをq8_0に量子化すると、32,768トークンでのKVは約4.1GBから約2.0GBに減ります(品質はわずかに落ちます)。

同じサイズ帯の他のモデル

モデル開発元4bitで必要一言
GLM-5.3Z.ai352GB総754BのMoE。4bitでも400GB級で、Mac Studio 512GBが対象
Mistral Large 3 675BMistral AI392GBMistralの最上位MoE(総673B・アクティブ39B)。Apache 2.0。Q4_K_Mは512GBのMacにも載らず、IQ4_XSかMXFP4で収まる
RakutenAI-3.0 671B-A37B楽天390GB日本語向けに調整した671BのMoE(アクティブ37B)。Mac 512GB級が対象

2bit(IQ2_M)が動く機種と推定速度

2bit(IQ2_M)なら2機種で20 tok/s以上、0機種で8〜20 tok/s(テキスト生成の推定・計算方法)。

快適 20 tok/s以上(2機種)

実用 8〜20 tok/s(0機種)

  • なし

遅い 動くが遅い(0機種)

  • なし

メモリに一部を逃がせば動く(0機種・CPUオフロード、PCのメモリ32GB想定)

  • なし
動かない機種(140)を見る

今のPCのまま、Kimi K2.6を動かすために足すもの

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NVMe SSD / 外付けSSD 2TB

Kimi K2.6は2bit(IQ2_M)で318GB。精度違いを3種類そろえるだけで約1087GB使います。何本か試すうちに、まず内蔵SSDが先に埋まります。Macは内蔵を増設できないので外付けが前提です。

メモリ増設(32GB化)

Kimi K2.6はMoEで、1トークンごとに動くのは32B分だけです。だからGPUに全部載せなくても、システムメモリ側に置いて実用速度が出ます。必要なのは329GBぶんの空きで、この型はVRAMを足すより先にメモリを増やすほうが効きます。

ローカルLLM / AIエージェント入門書

Kimi K2.6のようなGGUF版のモデルを落として動かす手順、量子化の選び方、Ollama と LM Studio の使い分けは、一冊まとまったものを手元に置くと早い。

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よくある質問

Kimi K2.6を動かすのに必要なVRAMは?

4bit量子化(2bit(IQ2_M))でファイル318GB、8,192トークンのKVキャッシュを含めて約329GBが必要です。GPU単体のVRAMには載らず、Macのユニファイドメモリか複数GPUが必要です。

Kimi K2.6はMacで動く?

動きます。ユニファイドメモリ512GB以上のApple Silicon(例: Apple M5 Ultra(512GB))なら、4bit量子化で実用的な速さが出ます。

このクラスの選び方: ローカルLLM(70B〜120B MoE)に必要なPC / MacかWindowsか

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